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イタリアの旅    フィレンツェ

 美しい自然と多くの歴史ある都市を持つトスカーナ州の州都「フィレンツェ」は穏やかな丘陵に囲まれたアルノ川のほとりにあります。イタリア語の花に由来するフィレンツェの起源は西暦59年ローマ人によって造られた商業都市フロレンティアにさかのぼります。
ベッキオ宮殿
 ビザンティン、ロンゴバルド、カロリング朝の支配を受けた後、1078年、聖職叙任権闘争でカノッサのマティルデ女伯爵につき都市の自治権を得ました。12世紀絹織物と毛織物が全盛で新興の商人階級が繁栄を謳歌しました。12ー15世紀、ダンテ、チマブーエ、ジョット、ポッティチェッリ、ブルネッレスキ、ドナテッロなどあらゆる種類の創造的精神を生み出させました。
ベッキオ宮殿
 1434年コジモ・ディ・メディチは共和制を建前としながら事実上の君主としてフィレンツェの政権を手中に収めました。その孫のロレンツォ・イル・マニフィーコの時代(1469−92年)芸術と文学は最高潮に達しました。
ポンテ・ベッキオ
 サン・マルコ修道院長であったサヴォナローラは外敵の侵入とロレンツォの死を予言しました。ドゥオーモで行なわれる彼の説教を聞こうと聴衆があふれたそうです。1494年フランス軍が侵入してメディチ家が追放されました。民主的な政府ができましたが内部対立しサヴォナローラが持ち上げられました。
ドゥオーモ
 彼は享楽的な生活を激しく非難して、神の教えに従って清貧の暮らしをおくることを説きました。風紀取締隊をつくり、1497年のカーニバルの最終日風紀を乱すと見なされたものが集められ虚栄の焼却が行なわれたのです。
ドゥオーモ
 サヴォナローラは教会の改革も主張して教皇アレクサンデル6世と対立しました。教皇から破門されるとフィレンツェの民心は彼を離れました。自由だった生活が禁欲的にはできなかったのでした。1498年彼は異端の罪によりシニョーリア広場で火刑にされてしまったのです。
ジェットの鐘楼
 16世紀の第2期ルネッサンスの時、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエッロたちが芸術家として育ったのはフィレンツェでした。メディチ家の支配はトスカーナ公国という形で18世紀まで続きました。メディチ家最後の君主フェルディナンド1世はフランス人の王女、ロレーヌ家のクリスティーナと結婚しました。
シニョーリア広場
 トスカーナ大公領はオーストリアのロレーヌ家の手に渡ったのです。一時ナポレオンの支配がありましたが1860年のイタリア王国の統合までオーストリア領だったのです。



ドゥオーモ(大聖堂)
 この大聖堂はサンタマリア・デル・フィオーレ(花の聖母)といわれています。古いラテン語の名前フロレンティアは「花の都」という意味でそこから名付けられたようです。ドゥオーモの右にジェットの鐘楼が見えます。
 1296年から建立が始まり、その後140年の歳月をかけてメディチ家のコジモの代に一応の完成はされました。1436年に教皇エウゲニウス4世によって献堂式が行なわれたそうです。
 全長153メートル、最大幅90メートルという壮大な建築です。キリスト教の大聖堂としてはローマのサン・ピエトロ寺院、ロンドンのセント・ポール寺院に次ぐ規模ということです。
 1294年に当時のフィレンツェ政府のシニョリーアからの命令でアルノルホ・ディ・カンビオによって設計されました。1303年彼が没したためジョットに引き継がれ、ジョットの死後はアンドレア・ピサーノ、フランチェスコ・タレンティに引き継がれました。
 最後は驚異的なクーポラを設計したブルネッレスキの手で1436年に完成されています。建築様式はゴシック様式で三色の大理石が使用されています。信仰の場だけではなく市民の集会場としても使われ、ダンテの神曲の朗読なども行なわれたそうです。
 1439年、東方教会との再統一が決められたのも、1441年レオン・バッティスタ・アルベルティによってイタリア語文学を守るために詩作競技会などもここで行なわれたそうです。
 後に火炙りにされたサン・マルコ修道院長のサヴォナローラが享楽的な生活を激しく非難たり、神の教えに従って清貧の暮らしをおくることを説教したのもこの場所でした。




ドゥオモの「クーポラ」
 このクーポラ(大円蓋)はブルネッレスキによって1420年から1434年にかけて建設されたそうです。
 基部の直径は45m、高さは114mと巨大なドームには463段の階段があり頂塔まで上ることもできます。クーポラ部分の天井画には見事な宗教画が描かれています。
 ブルネッレスキは伝統的な骨組みを使わず、スピーナ・ディ・ペッシュ(魚の骨)という工法で建設しました。だんだん狭くなる同心円を描きながら高くなっていくやり方だそうです。



サン・ジョバンニ洗礼堂
 この町の守護聖人洗礼者聖ヨハネ(イタリア語でサン・ジョバンニ)に捧げられたフィレンツェで最も古いローマ時代の建物です。外壁の大理石の上張りは11−12世紀のロマネスク様式です。13世紀の初頭に古いアプシス(後陣)が現在のスカイセッラ(長方形の後陣)に代えられています。
 ここで洗礼を受けたダンテはこの洗礼堂を「麗しきサン・ジョバンニ」と呼んだそうです。洗礼堂クーポラの丸天井には13−14世紀のビザンチン様式のモザイクで装飾されていてキリスト教世界を描いています。
 洗礼堂にはミケランジェロが「天国の扉」と賞賛した見事な扉があります。1330年にアンドレア・ピサーノが制作した南の扉(Porta a Sud)は洗礼者ヨハネの生涯と善を表わす寓話を描いています。扉を豪華にするために金色にしています。



ジョットの鐘楼
  ゴシック様式の傑作とされる高さ84.7mの鐘楼です。1層部をジェット、彫刻装飾のある2層部をアンドレア・ピサーノ、上部の鐘が置かれた層をフランチェスコ・タレンティが担当して1359年に完成させています。多色の大理石による幾何学模様と、浮き彫り彫刻によって飾られています。



ポンテ・ベッキオ
 フィレンツェで最も有名な橋です。アルノ川の最も幅の狭い部分に架けられています。フィレンツェ最古の橋であることから「ベッキオ(古い)」と呼ばれています。
  2層造りで上部はベッキオ宮殿とメディチ家の居住であったピッティ宮殿の間を誰にもじゃまされずに行き来できるようにコジモ1世が造らせたものだそうです。



シニョーリア広場
 ネプチューンの噴水やダヴィデ像あるシニョーリア広場です。ここは今も昔も行政の中心地です。広場はベッキオ宮殿と14世紀に雨をしのぐ集会場として建設され、現在ではたくさんの彫刻が並ぶ彫刻廊ロッジア・デイ・ランツィからなりたっています。
 ヴェッキオ宮殿の前にあるミケランジェロのダヴィデ像です。これはコピーで本物はアカデミア美術館にあるそうです。ネプチューンの噴水近くの丸いブロンズの敷石はサヴォナローラが火炙りにされた所です。



ベッキオ宮殿
 シニョーリア広場にベッキオ宮殿が建っています。
今も昔もフィレンツェの行政の中心です。何と現在でも市庁舎として使われているのです。内部は博物館として公開されています。。
 ベッキオ宮殿はシニョーリア宮殿ともいわれ、1294年にアルノルフォ・ディ・カンビオによって建てられました。この力強い建物は屋上に胸壁を備え、その上には高さ94mの優雅な塔があります。



ウフィツィ美術館
 ジョルジョ・ヴァザーリの設計で1560年に建設されたこの宮殿は市の行政事務局(ウフィツィ)を収容する建物でした。フィレンツェ共和国、トスカーナ大公国の庁舎として用いられた建物でしたが1581年から3階部分にメディチ家の美術品を収容、展示するようになったそうです。
 ウフィツィ美術館に保管されている作品は、イタリア国内外の13世紀から18世紀の芸術家による作品が中心です。チマブーエ、ジョット、マザッチョ、ベアト・アンジェリコ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ボッティチェッリ、ミケランジェロ、ピエロ・デッラ・フランチェスカ、ラファエッロ、カラヴァッジョ、ルーベンス、レンブラント、ドゥーレル、ゴヤなど世界を代表する芸術家達の作品が展示されています。
 フィリッポ・リッピの「聖母子と天使」です。カルミネ教会にマザッチョが描いたフレスコ画から学びながら自らの手法を確立したそうです。優美、甘美に加え繊細なタッチで官能的な要素もある絵です。
 マザッチョとマゾリーノ共同制作の「聖母子と聖アンナ」です。1423年に描かれたそうです。若いマザッチョは聖母子と右上の緑の天使だけ描いています。明暗と遠近の効果が出ています。
 ボッティチェッリのプリマベーラ(春)です。フィリッポ・リッピの工房で修業しました。貴族的な優雅な絵がメディチ家の目にとまるようになったそうです。
 同じボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」です。彼はメディチ家の宮廷で暮らして創作し続けたそうです。優しい音楽のようなリズムに乗って描かれています。
 ラファエッロの「レオ十世の肖像」です。レオ十世という名で教皇の座についたジョヴァンニ・デ・メディチはこの上ない成功をおさめた人だそうです。この作品はラファエッロが死ぬ少し前に描いたもので、若いときの「ヒワの聖母」などとは違う感じがしました。


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