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愛知の旅
豊橋市
東観音寺
とうかんのんじ
愛知県豊橋市小松原町字坪尻14
Tel 0532-21-1747
小松原山東観音寺は臨済宗妙心寺派のお寺で、馬頭観音菩薩を本尊として祀っています。創建は天平5年(733)、行基が霊夢のお告げで霊木から自ら馬頭観音像を刻んで安置したのが始まりと伝えられています。
第45代聖武天皇の勅願寺となり、寺運も隆盛したと伝えられています。当初は真言宗で、伊良湖岬に通ずる伊勢街道沿いにありました。室町時代に臨済宗に改宗、宝永4年(1707)、大津波に襲われ、正徳6年(1716)に現在地に移転しました
文永8年(1271)、三河の地頭であった安達泰盛が金銅馬頭観音御正体を寄進し、大永8年(1528)には戸田氏重臣の藤田左京亮定光が多宝塔を寄進しています。江戸時代には幕府の祈願所として庇護され、寺領102石が安堵され、多くの末寺を有したそうです。
金銅馬頭観音御正体は懸仏で、直径38cmの金銅製の馬頭観音坐像の半肉像を取り付けたものです。鎌倉時代初期に造られた木造阿弥陀如来坐像、多宝塔、これらは国の重要文化財に指定されています。 頂相、仮面、経巻、銅鐸残部、二天像、古文書、書画など多くの寺宝を有しています。
東観音寺多宝塔(国重文)
東観音寺の多宝塔はこけら葺きの、三間多宝塔です。高さ12.15mの総素木造りで、建築は唐様と和洋の折衷様式で、初層は間口3間、奥行3間で、多宝如来像が安置されています。上層は円形で、白漆喰の亀腹をつけています。
東観音寺多宝塔
多宝塔は室町時代後期の大永8年(1528)に戸田氏の重臣藤田左京亮定光の寄進により建立されました。宝永4年(1707)の大津波のため、正徳6年(1716)に移築され、明治13年(1880)に現在地に移されています。多宝塔は明治40年(1907)に国の重要文化財に指定されています。
東観音寺多宝塔
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