あなたは 番目の訪問者です。(ogino作成共通カウント)
直線上に配置
福井の旅と歴史
福井の旅    小浜市

明通寺
みょうつうじ
福井県小浜市門前5−22
Tel 0770-57-1355


 真言宗御室派の棡山明通寺は松永川の上流に位置する古刹です。大同元年(806)征夷大将軍坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が北陸巡幸の際ここに一宇を建てたのが始まりといわれています。
 明通寺略縁起によると、延暦の昔、この山中に大きなゆずり木(一大棡樹)があり、その下に世人と異なる老居士が住んでいたそうです。坂上田村麻呂はある夜、霊夢を感じ、老居士の命ずるまま、ゆずり木を切って薬師如来、降三世明王、深沙大将の3体を彫り込み、堂宇を建立し安置したそうです。
 また他説では東方の蝦夷(えみし)を破り、東北地方を平定した坂上田村麻呂が、戦いで犠牲者となった兵士の魂を鎮めるためと、娘であり桓武天皇の皇后でもあった坂上春子(さかのうえのはるこ)に皇子誕生の祈願のために堂宇を建立したといわれています。
 その後、明通寺の寺運は隆盛し25坊を持つ大寺となったそうです。時代が過ぎ、火災などにより寺は次第に衰微しました。それを頼禅(らいぜん)法印が鎌倉時代中期に中興しました。現在の本堂や三重塔などはこの時に再建された建物です。地方にありながら中央にも劣らぬ密教建築です。
 明通寺の本堂と三重塔は福井県唯一の国宝に指定され、本尊薬師寺如来坐象、降三世(ごうざんぜ)明王立像、深沙(じんじゃ)大将立像、不動明王立像は、国の重要文化財に指定されています。不動明王立像は松林寺のものでしたが廃寺の際に羽賀寺に移されていたのを譲り受けたものです。


明通寺本堂(国宝)
 明通寺の本堂は薬師堂とも呼ばれ、正嘉2年(1258)に棟上げされ、文永2年(1265)に供養された建物で、昭和28年(1953)に国宝に指定されています。間口5間(14.72m)、奥行6間(14.87m)、単層、入母屋造り、檜皮(ひわだ)葺きの建物で、1間の向拝が付いています。県内最古の木造建築です。
明通寺本堂
 内部は奥行6間の中央に菱格子欄間と格子戸の間仕切りを入れて、前後を内外陣に分けています。向拝の柱は角柱ですが、他はすべて円柱の柱で造られています。長押(なげし)と頭貫で軸部を固め、出組斗拱(ときょう)で二軒繁垂木の軒を支えています。中備(なかぞなえ)は正面を本蟇股(かえるまた)にして、他は間斗束としています。
明通寺本堂
 純粋な和様の手法がとられていますが、頭貫鼻の繰形は、密教系寺院本堂ではほとんど例がない造りで、大仏様の影響が伺われます。屋根の形はいかにも荘重で力量感に満ちています。内側も外側もしっかり落ち着いた鎌倉時代の代表的な建物です。
明通寺本堂

明通寺三重塔(国宝)
 本堂の奥、一段高いところに明通寺の三重塔が聳えています。この三重塔は本堂と同じく昭和28年(1953)に国宝に指定され、裏日本随一の三重塔といわれています。初層平面方3間(4.18m)、3層、高さ22.12m、塔のシンボル相輪の高さ6.92m、檜皮(ひわだ)葺きの塔婆です。
明通寺三重塔
 鎌倉時代中期の文永7年(1270)に、頼禅(らいぜん)法印が再建した建物です。初重内部は四天柱を内陣とし、正面に釈迦三尊像、背面に阿弥陀三尊像を安置しています。四天柱、周囲の壁には、十二天像壁画が色鮮やかに描かれているそうです。建築様式は基本的に和様ですが、木鼻(きばな)の一種である拳鼻(こぶしばな)が付いていて、大仏様の特徴も見受けられます。塔に拳鼻があるのは日本では最古です。
明通寺三重塔
 三重塔は上層にいくほど寸法が逓減され、高く美しい姿になっています。建立されてから数回、大規模な修理を経ています。昭和33年(1958)にも解体修理がなされています。和様からなる様式の崩れがなく優美で巧妙な姿は鎌倉時代建築の特色を十分に発揮しています。
明通寺三重塔

明通寺山門
 明通寺山門(仁王門)は、入母屋造り、桟瓦葺きの三間一戸の八脚楼門で、小浜市の有形文化財に指定されています。上層と下層に分かれ、上層は間口3間(約5.6m)、奥行2間(約2.7m)、下層は間口4間(約6.2m)、奥行2間(約3.3m)で、仁王像を安置しています。
明通寺山門
 この山門は欅で造られていて、若狭地方では比較的大規模な楼門です。基礎は石積基壇で礎石を持っています。江戸時代後期の貞享4年(1687)頃に再建された建物と思われ、保存状態も良好です。若狭の社寺らしく和様を基調とした山門で、小浜市を代表する遺構です。
明通寺山門

金剛力士像(仁王像)
 明通寺の金剛力士像は阿形像が189cm、吽形像が188.5cmあり、小浜市周辺では最も古い金剛力士像です。明通寺縁起によると「二王堂一宇」の建立は文永元年(1264)と記されていて、この時に像立されたと推察できます。針葉樹の寄木造りで、彩色され、玉眼を入れています。
明通寺金剛力士像

明通寺のカヤ
 明通寺には「かやの巨木」があります。推定樹齢は500年といわれ、樹高15m、幹周3.45mの巨木です。小浜市の天然記念物に指定されています。
明通寺のカヤ


福井県トップページへ 旅と歴史トップページへ


直線上に配置

SEO [PR] カード比較  冷え対策 温泉宿 動画無料レンタルサーバー SEO