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岐阜の旅と歴史
岐阜の旅           高山市

飛騨一宮水無神社
ひだいちのみや みなしじんじゃ
岐阜県高山市一之宮町5323
Tel 0577-53-2001


 飛騨一宮水無神社は飛騨の国における最古の神社で、聖武天皇の時、飛騨の一の宮とされ、延喜式にも列しました。神階は正一位で、延喜式内の飛騨8社の総社とされ、神領も18ヶ村に及んだそうです。
 いつ創建されたかはよくわかりませんが、日本海沿岸を開拓した出雲民族が、神通川をさかのぼって来て飛騨の国を開いたとき、水源の位山(くらいやま)を神体として、その麓に農耕の祖神御歳神を祀ったのが起源ではないかと考えられています。
 標高1529mの位山は中腹から山頂にかけては奇岩怪石が数多く点在し、日本の表裏を分ける分水嶺として古くから神体山として信仰の対象となっていたようです。位山にある一位(櫟)は御笏(おしゃく)として朝廷に献上され、現在でも続いています。
 鎌倉時代には「水無大菩薩」と称し、社僧が奉仕しました。近世には水無大明神・水無八幡宮と称しました。戦国時代の戦乱で祭祀が途絶え、元禄5年(1692)から吉田神道系に属したようです。
 安永2年(1773)の安永騒動(大原騒動)では、水無神社が農民の決起の中心地になり、神職の山下和泉守と森伊勢守が磔になっています。明治4年(1871)、国幣小社に列格し、現在の社殿は昭和10年(1935)に国費で造営されたものです。

飛騨一宮水無神社神門
 飛騨一宮水無神社の神門は切妻造り、銅板葺き、三間一戸、八脚単層門です。昭和10年(1935)に国費によって造営されています。試楽祭など一宮水無神社の神事芸能が執り行われ、これらは岐阜県の無形民俗文化財に指定されています。
飛騨一宮水無神社神門

飛騨一宮水無神社拝殿・本殿
 飛騨一宮水無神社の拝殿は間口5間で正面に3間の向拝が付けられています。木造平屋建て、入母屋造り、銅板葺き、平入、外壁は真壁造り板張りです。本殿は流造造り、銅板葺き、外壁は真壁造り板張りです。主祭神に水無大神(御歳大神)を祀っています。
飛騨一宮水無神社拝殿

飛騨一宮水無神社絵馬殿(高山市指定文化財)
 飛騨一宮水無神社の絵馬殿は旧拝殿で、慶長12年(1607)、高山藩主金森長近が造営したものです。間口5間、奥行4間、木造平屋建て、入母屋造り、銅板葺き、平入、外壁は柱のみの吹き放しです。高山市指定文化財に指定されています。
飛騨一宮水無神社絵馬殿

島崎正樹宮司歌碑
 島崎正樹は明治の文豪島崎藤村の父親です。水無神社宮司として明治7年(1874)から10年(1877)まで務めました。教導職として多くの若者を指導しました。藤村の作品「夜明け前」で主人公・青山半蔵のモデルとなった人物です。
島崎正樹宮司歌碑


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