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信州長野の旅と歴史
信州の旅        千曲市戸倉

水上布奈山神社
みずかみふなやまじんじゃ
長野県千曲市大字戸倉上中町1990
Tel 026-276-5831


 水上布奈山(みずかみふなやま)神社は北国街道の下戸倉宿が慶長8年(1603)に設置された時、鎮守として諏訪大社の分霊である建御名方富命(たてみなかたとみのみこと)を勧請したのが始まりと伝えられています。以来、北国街道下戸倉宿の鎮守として人々に篤く信仰されてきました。
 当初は諏訪社と呼ばれていました。天保6年(1835)、神祇管領より許可を得て水上布奈山神社の社名を正式に用いるようになりました。諏訪大社にならい、寅と申の年の春に御柱のお祭りが現在も行われています。
 本殿は拝殿の後方の、大きな覆屋鞘堂の中にあり、寛政元年(1789)の再建です。棟梁・柴宮長左衛門矩重(かねしげ)によって建てられています。長左衛門は、延享4年(1747)に諏訪藩の大工棟梁伊藤弥衛門の四男として生まれ、後に柴宮家の養子となりました。
 安永2年(1777)から4年間江戸で日光東照宮の建造で名高い大隅流平内家で修業しています。その後郷里の諏訪に帰り、国指定重要文化財の諏訪大社下社春宮の拝幣殿や塩尻市の北熊井諏訪社本殿など数多くの優れた作品を手掛けています。
 本殿は寛政元年(1789)に建てられました。一間社流造り、柿葺き、総欅造りです。軸部材も彫刻も欅を主とした素木で作られ、塗装・彩色はありません。最大の特色は長左衛門により、たくさんの優れた彫刻が施されていて、題材が豊富なことです。
水上布奈山神社本殿
 本殿の骨組みとなる柱に彫られた「上り龍・下り龍」、他の神社では見ることのできない「蘇鉄に兎」など独特の躍動感があります。「波に亀」「竹林の七賢人」・「仙人像」・「鳳凰」・「唐獅子」など大胆で繊細な彫刻が本殿全面を飾っています。水上布奈山神社本殿は昭和63年(1988)、国の重要文化財に指定されています。
水上布奈山神社本殿
 水上布奈山神社境内には「飯盛女の献燈籠」があります。天保10年(1839)に下戸倉宿に働く飯盛女52名と旅籠屋主人が奉納したものです。台座には52名の飯盛女の名が刻まれています。この燈籠は千曲市の有形文化財に指定されています。
飯盛女の献燈籠


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