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信州長野の旅と歴史
信州の旅        大町市

仁科神明宮
にしなしんめいぐう
長野県大町市社宮本1159
Tel 0261-62-9168


 仁科神明宮は仁科66郷の総社で、本殿は江戸時代初期に建築された檜皮葺の神社です。神明造の建築物としては、唯一の国宝に指定されています。
 垂仁天皇の時代、仁品王(にしなのきみ)の創建といわれ、白雉6年(654)仏崎の別当高根伊勢守平盛国が伊勢神宮の外宮を勧請したのが始まりと伝えられています。
 平安時代の終わりごろ、伊勢神宮の庄園の仁科御厨の鎮護のため、この地方の支配者であった仁科氏によって勧請されたともいわれています。この場合、御厨が建立した永承3年(1048)頃に創建されたと思われます。
 平維茂の子孫といわれる仁科氏は鎌倉時代にこの地方の領主でした。そのため仁科神明宮にたいして崇敬が篤く、仁科盛遠は社領10石と平家古伝の名刀鵜丸を奉納して武運長久を祈願しました。
 天正10年(1582)、信玄の5男で仁科家を継いだ仁科五郎信盛が織田信忠により高遠で滅ぼされ、5百年におよぶ仁科家は滅亡しました。その後領主となった小笠原、松平、石川、堀田、戸田の諸氏も祈願所として厚く庇護しました。
 仁科神明宮の社地は約2万平方mで、国宝の本殿、中門をはじめ、拝殿、神楽殿、宝蔵などを備えています。神明造りの本殿は20年ごとに遷宮(せんぐう)つまり式年造営(新築)がされてきました。しかし、寛永13年(1637)以降は行われず改修、修繕程度となっています。そのため神明造りでは日本最古の建築物となったのです。

 仁科神明宮本殿は釣屋とともに国宝です。寛永13年(1636)に式年造替された建物です。桁行3間、梁間2間、軒高6.6m、棟木の長さ8.3mの日本最古の神明造りの建物です。屋根は檜皮葺で棟木の上には巴紋を付けた鰹木6本が置かれています。神明造りの原型式を残していて、室町時代の様式を伝えています。
仁科神明宮本殿
 仁科神明宮中門は釣屋とともに国宝です。本殿と同じ寛永13年(1636)に式年造替されました。御門屋といい、四脚門、単層で屋根は切妻造り、檜皮葺きです。 本殿同様に、破風板が延びて千木となり、鞭掛が4本付いています。
仁科神明宮中門
 仁科神明宮の社叢は県の天然記念物に指定されています。江戸時代の終わり頃、江戸城本丸普請のために、御神木を伐採しようとしたとき、近所の人々が団結して反対運動を起こし、幕府に直訴してこの森を守りました。樹齢300年を超える大杉をはじめ、スギ、ヒノキなどがうっそうと茂っています。
仁科神明宮の社叢


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