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静岡の旅と歴史
静岡の旅       袋井市

油山寺
ゆさんじ
静岡県袋井市村松1番地
Tel 0538-42-3633


 医王山薬王院油山寺(ゆさんじ)は、「油山(あぶらやま)」と呼ばれる真言宗智山派のお寺です。法多山尊永寺 (真言宗)、萬松山可睡斎 (曹洞宗)とともに、遠州三山の1つに数えられています。広い境内は紅葉の名所としても知られています。
油山寺入口
 大宝元年(701)頃に、行基が万民の無病息災など願い、一刀三礼薬師如来像を彫って奉安したことに始まると伝えられています。寺号の油山とは油が湧出したことに由来するそうです。
油山寺天狗杉
 天平勝宝元年(749)、孝謙天皇が眼病平癒を祈願して、この寺にある「るりの滝」で洗顔したところ全快し、勅願寺になりました。それ以来、今日まで諸病全快、特に目の守護、眼病平癒のお寺として、「目の霊山」の名で深く信仰されています。
油山寺厄除観音
 油山寺は朝廷や源頼朝、今川義元から庇護され、堂塔の寄進なども受けています。その後徳川家康、吉宗や遠州横須賀城主西尾隠岐守、掛川城主大田備中守らからも寄進などを受け繁栄しました。
油山寺鐘楼

 油山寺の山門は明治6年(1873)、かつての掛川藩主の太田備中守が眼病全快のお礼として寄進した掛川城の大手門です。 城郭造り、前後庇付入母屋造り、重層本瓦葺き、桁行9.3m、梁間4.6m、2階25畳、漆喰白壁です。角総欅材を使い、正面の大扉は楠の一枚板を使用しています。
油山寺山門
 この門は万治2年(1659)、掛川藩主の井伊直好が掛川城の大手二之門として建てられたものです。昭和45年(1970)大修理に着手し、翌年建立当初の姿に復元されています。二層片潜付城門は全国的にも珍しく、静岡県唯一の城郭文化財です。掛川城の遺構として、大変重要なもので、国の重要文化財に指定されています。
油山寺山門

 油山寺の方丈は静岡県指定有形文化財に指定されています。宝暦14年(1764)、遠州浅羽代官所より代官の仁科宇兵衛によって移築された建物です。
油山寺方丈

 天平勝宝元年(749)、行基菩薩が薬師如来に祈りを捧げ、「るりの滝」の水を汲み、孝謙天皇に献じたところ、天皇の眼病が治癒したといわれています。その頃はこの滝の水は油だったそうです。「るりの滝」にうたれて眼病に悩む多くの人々が全快したそうです。
油山寺・るりの滝

 油山寺の三重塔は、銅板葺き、1、2層は和様、3層は唐様で、屋根の反りや枡組が美しい塔です。建久元年(1190)源頼朝が眼病全快のお礼に建立したものです。その後、武田・今川の兵火にあい焼失しました。天正2年(1574)再建に着手、久野城主久野丹波守宗成の援助により、慶長16年(1611)に36年間を要して完成しました。
油山寺三重塔
 塔の高さは18.25m、相輪を含めた高さは23.88m。相輪は水煙でなく宝瓶の形をした珍しいもので、桃山期の姿を今に伝えています。滋賀県の長命寺、京都府の宝積寺の三重塔とともに桃山の三名塔の一つに数えられています。静岡県最古の塔で国の重要文化財に指定されています。
油山寺三重塔

 県指定有形文化財の本堂は元文3年(1738)、徳川吉宗の寄進により再建された堂宇です。以前の建物は源頼朝が寄進していました。本堂の中にある厨子は今川義元の寄進したもので、国の重要文化財に指定されています。
油山寺本堂
 本堂内陣の厨子に行基御作の薬師如来像が秘仏として安置されています。その左側に油山寺の守護神である軍善坊大権現が祀られています。足腰の病に霊験あらたかなことから、足の神様として崇拝され、目の神様と合わせ、全国から参拝者が訪れています。
油山寺本堂


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