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静岡の旅と歴史
静岡の旅       富士宮市

大石寺
たいせきじ
静岡県富士宮市上条2057
Tel 0544-68-0810


 大石寺は富士五山の一つで、日蓮正宗の総本山です。日蓮上人没後、その高弟の日興(にっこう)上人が身延山を去り、正応3年(1290)、上野の地頭・南条時光の寄進を得て創建しました。
 日興上人は日興門流の祖、日蓮正宗第2祖とされ、大石寺開山後の永仁6年(1298)には大石寺から現在の北山本門寺に移っています。室町時代には宝蔵、本堂、御影堂、総門などが建立され、法華信仰の大寺として隆盛しました。
 江戸時代には6代将軍徳川家宣(いえのぶ)夫人の天英院が帰依し、三門を寄進し、五重塔などの諸堂建立の発願もしました。備中松山藩主板倉勝澄の寄進などで五重塔も完成し、江戸時代中期には伽藍は完備され66石余の寺領を有しました。
 明治維新後は日蓮宗興門派(のち本門宗)、次いで日蓮宗富士派となり、大正元年(1912)に日蓮正宗と改め、現在に至っています。386万平方mという広大な境内には、国重要文化財の五重塔を始めとして、三門、二天門、御影堂、本堂である奉安堂が一直線に配置されています。


大石寺五重塔(国重文)
 大石寺の五重塔は奉安堂から200mほど東の林の中に建てられています。6代将軍徳川家宣夫人の天英院が、五重塔などの諸堂建立の発願をしました。備中松山藩主板倉勝澄の寄進などで総工費4千両を集め、江戸時代中期の寛延2年(1862)に完成しています。
大石寺五重塔
 五重塔は朱色の、高さ33.5m、銅板葺きの、三間五重塔婆です。内部の須弥壇には、第31世日因が寛延2年(1862)に書写した本尊が安置されています。東海道随一の五重塔といわれ大変貴重である事から、昭和41年(1966)に国の重要文化財に指定されています。
大石寺五重塔

大石寺御影堂
 大石寺の御影堂は三門、二天門の先にあります。大永2年(1522)に建立され、広宣流布までの間の本堂とされました。現在の建物は17世日精上人の時、徳島藩初代藩主蜂須賀至鎮夫人・敬台院の寄進で、寛永9年(1632)に再建されたもので、大石寺では現存する最古の建物です。平成25年(2013)に大改修工事が完了しました。
大石寺御影堂
 御影堂は間口7間(25.22m)、奥行7間(23,20m)、入母屋造り、銅瓦棒葺き、平入で、正面に3間の軒唐破風向拝を付けています。背面にも1間の向拝があり、外壁は真壁造り、白漆喰仕上げです。木部は朱塗りで、極彩色の彫刻が見事です。江戸時代初期の貴重な御堂建築で、昭和41年(1966)に静岡県の有形文化財に指定されています。
大石寺御影堂

大石寺三門
 大石寺の三門は正徳2年(1712)、日宥上人の発願により6代将軍徳川家宣と正室の天英院の寄進で、享保2年(1717)に建立されました。五間三戸、間口24m、奥行11m、高さ22m、入母屋造り、銅瓦棒葺き(元檜皮(ひわだ)葺き)の12脚二重楼門です。昭和41年(1966)に静岡県の有形文化財に指定されています。
大石寺三門

大石寺奉安堂
 大石寺の奉安堂は御影堂の奥に建てられています。本門戒壇大御本尊を秘蔵する大殿堂です。建築面積は12988平方m、高さは55mと、奈良東大寺大仏殿がすっぽり入る大宗教建築で、平成14年(2002)に完成しています。
大石寺奉安堂

大石寺二天文
 大石寺の朱塗りの二天文(にてんもん)は中門(なかもん)で、寛永15年(1638)に建立されました。中央塔中と御影堂の間の参道に位置しています。現在の門は屋根を銅葺きにして、昭和34年(1959)に再建されたものです。
大石寺二天文

大石寺鐘楼
 大石寺の鐘楼は二天文と御影堂の間に建てられています。第17世日精上人の時に建立され、明治4年(1871)に改築されました。現在のものは平成2年(1990)4月に再建されたものです。梵鐘は昭和28年(1953)に鋳造されています。毎日朝夕と正午、大法要の時、大晦日に鐘が撞かれます。
大石寺鐘楼

大石寺経蔵
 大石寺の経蔵は第24世日永上人の時の、元禄10年(1697)に建立されました。現在の建物は昭和48年(1973)10月に移転、再建されたものです。入母屋造り、銅桟葺きで、建坪124平方m、高さ13.3mです。内部には御書車(輪蔵ー回転式書架)がしつらえてあり、明本一切経が納められています。
大石寺経蔵

大石寺十二角堂
 大石寺の十二角堂は十二角に作られています。日興上人以来の歴代先師の五輪の位牌を安置していることから位牌堂とも開山堂とも呼ばれます。貞享4年(1687)の建物は昭和35年(1960)に再建され、御影堂の東後方にありましたが、昭和44年(1969)に潤井川の東の現在地に移転されました。
大石寺十二角堂

大石寺客殿
 大石寺の客殿は最も多くの法要が執り行われる中枢の建物で、古より客殿の正面に不開門が建てられています。寛正6年(1465)、第9世日有上人の時に建立され、以来、何度も再建されています。現在の建物は平成10年(1998)に不開門とともに再建された建物です。
大石寺客殿
 客殿は、2階建ての純和風造りです。間口50m、奥行50m、高さは36mあります。五重塔に匹敵する高さです。内部の基本構造は鉄骨造りですが、外装や堂内の仕上げはすべて木材を使用し、伝統的和風建築としています。1階が玄関と下足室、倉庫で、2階に1112畳の大広間があります。
大石寺客殿

大石寺裏門
 大石寺の裏門(うらもん)は、昭和63年(1988)10月に移転再建された門です。門を入ると左側には宗務院、大講堂と続き客殿の前に出ます。いつ建立されたかわかりませんが、江戸中期の「大石寺境内図」には描かれています。
大石寺裏門

大石寺宝物殿
 大石寺の宝物殿は旧富士美術館で、昭和48年(1973)に建てられました。大石寺が所蔵する寺宝を展示しています。また日蓮上人の生涯とその教え、大石寺の歴史、日蓮正宗について紹介しています。
大石寺の宝物殿

大石寺フジキクザクラ
 大石寺にあるフジキクザクラ(富士菊桜)は富士宮市の天子岳の山中で昭和52年(1977)に発見され、この大石寺に移植されたものです。昭和56年(1981)に品種登録されました。八重咲きの豆桜(マメザクラ)で、普通の八重咲き、二段咲き、三段咲きが見られます。昭和57年(1982)に富士宮市の天然記念物に指定されています。
フジキクザクラ


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