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静岡の旅と歴史
静岡の旅       浜松市北区

龍潭寺
りょうたんじ
静岡県浜松市北区引佐町井伊谷1989
Tel 053-542-0480


 萬松山龍潭寺(りょうたんじ)は、臨済宗妙心寺派のお寺で、虚空蔵菩薩を本尊として祀っています。天平5年(733)行基菩薩により開創された古刹で、当初は地蔵寺と称していました。井伊家の菩提寺です。
 寛治7年(1093)に遠江国守・井伊共保が井伊谷(いいのや)で逝去され、法号から自浄寺と改められました。井伊谷は、古くは「井の国の大王」が聖水祭祀をつとめた「井の国」の中心でした。井伊氏はその後、約500年間、戦国時代中期までこの地方を治めました。
 井伊氏は保元の乱で源義朝に、鎌倉時代には源頼朝に仕え、南北朝時代では御醍醐天皇皇子、宗良親王を迎え北朝と戦い武勲をなしています。室町時代、今川氏に仕え「桶狭間の戦い」で戦死した井伊家22代直盛の戒名をとり自浄寺から龍潭寺へ寺号を変えました。
 戦国時代、24代直政が浜松城主徳川家康に仕えました。井伊の赤鬼と呼ばれるほど活躍し、徳川四天王の筆頭となり、彦根に出世しました。井伊谷の龍潭寺は井伊家元祖からの菩提寺として残され、歴代の殿様に深く、帰依されてきました。
 龍潭寺には幕末の大老、井伊直弼の位牌も祀られているそうです。1万坪あまりの境内には江戸時代に建立された県指定文化財の本堂、開山堂、総門、庫裏、霊屋などの建物が建ち並んでいます。
 本堂裏には国指定名勝の小堀遠州作、龍潭寺庭園があります。江戸時代初期に本堂北庭として築かれた池泉鑑賞式庭園です。中央に守護石、左右に仁王石、正面に礼拝石(座禅石)が配置されています。
 池の型が心というかたちになっていて寺院庭園として代表的な庭になっています。数多くの石で 瀧・渓谷が表現されていて、鶴亀も表現されています。明るく澄んだ庭園です。
 小堀遠州は、多才な武将で、本名は小堀遠江守政一という人物です。慶長13年(1608)に普請奉行として駿河城を築城した功で遠江守に任ぜられ、華道、銘物の鑑定などにも長けた人物でした。
 二条城、大阪城、江戸城西丸などの作事奉行としても活躍し、禁裏(皇居)の造営などにも活躍したそうです。桂離宮庭園や大徳寺狐蓬庵、大池寺庭園などが有名です。茶道は古田織部に学び、三大茶人と呼ばれました。遠州流茶道の創始者となり、三代将軍家光の茶道師範も務めたそうです。


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