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富山の旅と歴史
富山の旅           氷見市

上日寺
じょうにちじ
富山県氷見市朝日本町16−8
Tel 0766-72-0341


 朝日山上日寺は高野山真言宗のお寺で朝日山の東麓に建てられています。白鳳10年(681)、泰澄(たいちょう)大師が修行していた霊地にインド出身の法道上人が開山したのが始まりと伝えられています。
 越中国守藤原仲通が深く帰依し平安時代の天禄年間(970-973)に堂宇を修築しています。最盛期には七堂伽藍が建ち並び18坊を有していたそうです。その後、荒廃しましたが寛元3年(1245)、心南院仁然が再興しました。戦国時代には氷見森寺城の城主長澤筑前守の庇護により境内が整備され石仏が寄進されています。
 前田氏が領主になってからは前田利長が帰依し、寛永14年(1637)に祈願所として庇護され寺領を寄進されました。寛永15年(1638)と天保3年(1832)に火災で灰燼に帰しました。現在の堂宇は天保6年(1835)に再建された建物です。

上日寺観音堂
 上日寺観音堂は神仏習合時代には上日寺の総鎮守であったもので、天保6年(1835)に再建されています。入母屋造り、桟瓦葺き、平入、正面には軒唐破風が付けられています。複雑な木組の他、木鼻や唐破風の妻面、懸魚、桁などに精緻な彫刻が施されています。
上日寺観音堂

木造延命地蔵菩薩座像(氷見市指定文化財)
 上日寺の寺宝である木造延命地蔵菩薩座像は餅喰地蔵とも呼ばれ南北朝時代に造られています。継母から子供を守るためにこの地蔵が餅を食べ、その姿を見た継母は改心し地蔵信仰に帰依した逸話が残されています。像高47cm、ヒノキ材の一木造りで、彫眼、彩色されています。平成3年(1991)に氷見市の有形文化財(彫刻)に指定されています。
木造延命地蔵菩薩座像

絹本著色騎獅文殊菩薩画像(氷見市指定文化財)
 絹本著色騎獅文殊菩薩画像は文殊菩薩の独尊図として描かれたもので縦90cm、横41cmの文殊菩薩画像です。結跏(けっか)ふ坐の姿で獅子に乗り、右手には剣を持っています。稚児文殊と呼ばれる童子のような体つきで描かれています。当時の文殊菩薩信仰の一端を知る貴重な史料として平成2年(1990)に氷見市の有形文化財(絵画)に指定されています。
文殊菩薩画像

長澤筑前守寄進の石仏群(氷見市指定文化財)
 戦国時代、森寺城の城主長澤筑前守が寄進した石仏群です。西国33か所の霊場を模し、これらの像を安置しました。元亀3年(1572)の石仏24体と元治2年(1865)の6体が平成4年(1992)に氷見市の文化財(民俗資料)に指定されています。
長澤筑前守の石仏

上日寺のイチョウ(国指定天然記念物)
 境内にある上日寺のイチョウは樹高36m、幹回り12mあります。上日寺が創建された白鳳10年(681)に霊木として植えられたと伝えられています。大小無数の気根が垂れていることから授乳祈願に効能があるといわれています。上日寺のイチョウは大きさでも日本屈指で歴史的背景などから大正15年(1926)に国の天然記念物に指定されています。
上日寺のイチョウ

上日寺観音菩薩霊水
 上日寺を開いた時、本尊となる千手観音菩薩を安置したところ、この清水が湧き出したといわれています。この水で本尊を洗い清め、その霊木としてイチョウを植えたといわれています。この霊水は上日寺観音菩薩霊水と呼ばれ「とやまの名水」に選定されています。
観音菩薩霊水

行田池(龍神池)
 白鳳10年(681)、龍神は本尊の千手観世音菩薩を背に乗せて日の出遥拝の霊地・朝日山の山頂に出現し当地の基を開き、それ以後この池の周辺に現存し守り続けているという伝説があります。また「ごんごん祭」の雨乞いの行事とも深くかかわりあうものとして知られています。
行田池


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