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富山の旅と歴史
富山の旅           砺波市

千光寺
せんこうじ
富山県砺波市芹谷1111
Tel 0763-37-0072


 芹谷山千光寺は高野山真言宗の古刹で、安居寺とともに砺波地方でもっとも古いお寺で、増山ダム湖の南端近くにあります。大宝3年(703)、円徳法道上人が大陸から伝えられた聖観世音菩薩を祀ったのが始まりと伝えられています。大陸から日本まで雲に乗ってきたなどの伝説が残されています。
 桓武天皇以来、光孝天皇にいたる7代の勅願所となり毎年勅使の下向もあったそうです。永禄年間(1558-1570)に、上杉謙信侵攻の兵火で堂宇はすべて焼失しました。天正年間(1573-1592)、越中に出兵した羽柴秀吉はこの寺の観世音の霊夢を感じ、前田家に諸堂を整備させたそうです。
 江戸時代に入ると、前田家の祈願所として庇護され、前田利長が寺領を寄進しています。元和4年(1618)の火事で焼失、宝暦元年(1751)に本堂と庫裏、文政2年(1819)に砺波市指定文化財の観音堂、寛政9年(1797)に砺波市指定文化財の山門が再建されました。

千光寺山門(砺波市指定文化財)
 千光寺の山門は入母屋造り、間口3.8間(6.9m)、奥行2.3間(4.2m)、本瓦葺き、総欅造り、禅宗様形式の、三間一戸の八脚二階二重楼門です。第64世・行編の時の寛政9年(1797)に井波大工棟梁・柴田清右衛門によって建立されました。
千光寺山門
 二階二重門は、県内には瑞泉寺、瑞龍寺、善徳寺と千光寺の4ケ所しかなく、この形式の門としては県内最古の建物です。山門は江戸時代後期の楼門建築の遺構として大変貴重で平成12年(2000)に砺波市指定文化財に指定されています。また附として山門棟札、山門棟上一巻覚帳も同様に指定されています。
千光寺山門

千光寺御幸門(砺波市指定文化財)
 千光寺の御幸門は通用門で、高岡市の国宝瑞龍寺にあった裏門を明治5年(1872)に移築した門です。武家屋敷や大寺院の正門に多い「一間薬医門」様式で、高さ5.3m、幅5.5mです。北陸では最古級のもので、砺波市の有形文化財に指定されています。昭和44年(1969)に砺波市で全国植樹祭が開かれた際、昭和天皇が通られたことから御幸門と呼ばれています。
千光寺御幸門

千光寺観音堂(砺波市指定文化財)
 千光寺の観音堂は文政2年(1819)に井波大工棟梁の松井角平恒徳によって建てられています。間口11.8m、奥行14.25m、正面に唐破風の向拝が付けられています。入母屋の建物をT字型に組み合わせた複合入母屋造りで、総欅の銅板葺きです。
千光寺観音堂
 向拝の迫力のある龍の欄間や「竹に虎」の彫刻、室内の欄間の唐獅子彫刻は見ごとです。観音堂は昭和50年(1975)に砺波市の有形文化財に指定されています。本尊の聖観世音菩薩は銅で造られた秘仏で、富山県指定文化財です。白鳳期の特色をもつ童顔・童形像で三面飾りの唐式宝冠をつけた頭部と肩は大きく、腕は長い造りです。
千光寺観音堂


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