あなたは 番目の訪問者です。(ogino作成共通カウント)
直線上に配置
富山の旅と歴史
富山の旅       富山市八尾町

おわら風の盆
おわらかぜのぼん
富山県富山市八尾町(やつおまち)
Tel 076-454-3117 八尾農林商工課


 「おわら風の盆」・・・胡弓と三味線の音と哀調を帯びた歌声が坂の町に響き、詰め掛けた観光客は優雅な踊りに酔いしれます。
 土蔵造や格子戸の古い民家が軒を連ね、坂や石畳の道が続くかつての門前町八尾。9月1日から3日間踊り一色になります。
 「おわら風の盆」は、八尾に暮らす人々が大切に守り育んできた民謡行事であり、町民の生命ともいうべき特別なものです。
 山あいの小さな町のこの踊りは生活の中から見いだした喜びを面白おかしく表現しながら、町を練り歩いたことが始まりだったようです。
  当時の歌詞は庶民生活の実態をそのまま露骨に唄ったものだったため廃れるのを危惧した芸達者な人々は、歌詞を改め、新しい詞の間に「おおわらい(大笑い)」の言葉を挟んで踊ったのだそうです。
 このことから「おわら」と呼ばれるようになったということです。また農作物の収穫の時期に豊年を祈り、おおわら(大藁)というのが「おわら」になったという説もあるようです。
 エジプトで活躍中の吉村作治先生も撮影のために八尾に来ていました。
 かつて風の盆は、お盆の8月中旬に行われていたそうです。ところがその時期は町の人口が少なくなるときだったそうです。祭りを続行できるか懸念されました。
 当時暦の主流だった太陰暦から、太陽暦へ統一されたことを機に、旧暦のお盆にあたる9月初旬に改められたといわれています。
 おわらの踊りは、素朴でその土地らしい味わいを残しています。他の民謡にはない美しい身のこなしが感じられます。。
 300年間もの時代の流れに従いながらも志を変えず、先輩の情熱やおわらに注いだ愛情を変えず、時代に合わせて綿々と踊り継いできたからでしょう。
 坂の町が暮れなずんだ午後八時、今町から地方(じかた)と編み笠をかぶった踊り手が街流しを開始したようです。
  地方が奏でる調べに合わせて踊り手の優雅な所作がぼんぼりの明かりに浮き上がり、幻想的なムードに包まれます。これが真夜中まで続きます。
 「おわら」の音曲にかかせない胡弓は中国から入ってきた楽器だそうです。ここの風景と、不思議なくらいマッチした楽器だと思います。
 胡弓は、小型の三味線といった感じの楽器で、3本の糸が張ってあります。三味線と似た形をしていますが、やり方や音色は違っています。水に弱いので少しでも雨が降ると踊りは中止になります。
 三味線は叩くもので、胡弓は途切れなく震わせるものなのです。胡弓の手さばきはたいへん難しく、3本の指を巧みに動かすことによってすすり泣いているような微妙な音を出していくのです。


 富山県トップページへ 旅と歴史トップページへ


直線上に配置

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送