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兵庫の旅と歴史
兵庫の旅    尼崎市

長遠寺
ぢょうおんじ
兵庫県尼崎市寺町10
Tel 06-6411-0573


 大堯山(だいぎょうざん)長遠寺は日蓮宗のお寺で、本興寺の西にあります。大堯山縁起によると、観応元年(1350)、永存院日恩(えいぞんいんにちおん)上人によって尼崎の北、七ツ松の地で創建されたと伝えられています。
 その後、尼崎の市場巽(現在の東本町)に再興されました。元和3年(1617)、尼崎城築城に際し、城主の戸田氏鉄が現在地に移しました。それまでは法花寺というお寺でしたが、この時に長遠寺と変えたそうです。


 長遠寺の本堂は昭和56年(1981)から58年の解体修理により、慶長3年(1598)に建てられ元和9年(1623)に移築再建されたことがわかりました。日蓮宗のお寺の独特の造りを持っていて、昭和49年(1974)に国の重要文化財に指定されています。
長遠寺本堂
 本堂は間口5間(9m)、奥行6間、単層の入母屋造り、本瓦葺きで、正面に3段の木の階段があり、1間の向拝を設けています。柱上の組物や軒屋根の傾斜などに桃山時代の建造美をうかがうことができます。
長遠寺本堂

 長遠寺の多宝塔は慶長12年(1607)、市場巽の旧境内地に正面を西に向けて建立され、元和3年(1617)現在地に正面を東に向けて移築されました。このことは阪神・淡路大震災後の保存修理の際の解体によって判明したそうです。
長遠寺多宝塔
 多宝塔は上層は12本の円柱を円形に建て、下層は方3間2層、本瓦葺きの建物です。周囲に擬宝珠高欄付きの縁をめぐらせています。塔身は円形で軒そりの形が良く、組物や蟇股(かえるまた)などの形態には桃山時代の特徴がよく表れています。昭和49年(1974)に本堂とともに国の重要文化財に指定されています。
長遠寺多宝塔

 長遠寺の鐘楼は間口3間、奥行2間、袴腰付き、入母屋造り、本瓦葺きの建物です。棟札から寛永14年(1627)に建立後、寛延3年(1750)に屋根の葺替えをしています。平成7年(1995)の阪神・淡路大震災では大きな被害を受け、屋根の葺替えなどの修理が施工されました。
長遠寺鐘楼
 鐘楼は二手先の組物、 蓑束など細部の様式手法は本堂や多宝塔と同様で、桃山時代の特徴を示しています。昭和40年(1965)に兵庫県の有形文化財に指定されています。
長遠寺鐘楼

 長遠寺の客殿は間口7間半、奥行5間半、入母屋造り、平入り、単層の本瓦葺きの建物です。棟札から慶長16年(1611)に建てられ、宝永4年(1707)の大地震で倒れたことが判明しています。桃山時代の客殿として本興寺の客殿に次ぐ貴重な建物で、昭和40年(1965)に兵庫県の有形文化財に指定されています。
長遠寺客殿

 長遠寺の庫裏は間口7間、奥行6間、切妻造り、単層の本瓦葺きのほぼ正方形の建物です。平成5年(1993)に行われた部分修理の際、墨書が発見され、寛文8年(1668)に建てられていることが判明しました。昭和40年(1965)に兵庫県の有形文化財に指定されています。
長遠寺庫裏


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