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兵庫の旅と歴史
兵庫の旅    神戸市西区

太山寺
たいさんじ
兵庫県神戸市西区伊川谷町前開224
Tel 078-976-6658


 三身山(さんしんざん)太山寺は天台宗の古刹で、兵庫県で最も多くの文化財を残している所として有名です。天延元年(973)の年紀をもつ播州太山寺縁起によると、藤原鎌足の長男・定惠和尚が開山し、霊亀2年(716)藤原不比等(鎌足の次男)の子である宇合が建立したと記されています。
 宇合が明石浦摩耶谷の温泉で療養中、夢の中に薬師如来が現れたそうです。如来はここより東北の地に定惠和尚結縁の地があり、定惠和尚は願望を果たせず寂したと示現したところ、宇合はその教示に従い七堂伽藍を整備して薬師如来の尊像を安置したのだそうです。
  太山寺は元正天皇(715-723在位)の勅願所となり、白河・後宇多・崇光天皇なども臨幸され、一般民衆からも広く信仰を集めました。建武中興(1334)の時は、朝敵北条勢を討つため大塔宮護良親王の令旨を受けて、太山寺衆徒のめざましい活躍があったそうです。
 寺運は大いに栄え、この地方の一大法城として南北朝時代には支院41ヶ坊・末寺8ヶ寺・末社6ヶ社を持ち大勢の僧兵もいました。世相の有為転変や戦火により興亡・浮沈は著しく、現在は龍象院・成就院・遍照院・安養院・歓喜院の5ヶ坊となっています。
 太山寺の境内には、神戸市内唯一の国宝である本堂、国の重要文化財に指定されている仁王門、県指定文化財の三重塔があります。中門、護摩堂、鐘楼、羅漢堂、釈迦堂、観音堂、阿弥陀堂が点在し、閼伽井(あかい)橋の奥には奥の院があります。
 約1万4千平方mの境内地には雄滝、雌滝、照明滝などの瀑布があり、太山寺風致地区に指定された周辺には原生林が生い茂っています。春は桜、夏は新緑、秋は紅葉の名所にもなっています。


 太山寺の仁王門は三間一戸の八脚門で、入母屋造り、本瓦葺きで、棟高は8mもあります。もともとは重層の楼門でしたが、上層部を撤去し、軒回りも小さくして現在の形にしてあります。中央部分を開放し、両脇間は金剛柵を正面と内側にして、上に菱欄間を付けて仁王像を納めています。
太山寺仁王門
 この仁王門は他の場所にあったものを現在の場所に移築したと考えられています。室町時代中期頃に建てられたと推察されています。大正2年(1913)に国の重要文化財に指定されています。
太山寺仁王門

 太山寺の阿弥陀堂は、貞享5年(1688)に再建された建物です。本来は、天台宗の修法である常行三昧の修行堂である常行堂であったようですが、阿弥陀如来に対する信仰が高まるにつれて、阿弥陀堂となったようです。
太山寺阿弥陀堂
 鎮座する像高274cmの丈六の阿弥陀如来坐像は鎌倉時代初期のもので国の重要文化財に指定されています。宇治平等院の鳳凰堂にある阿弥陀如来坐像と同じ大きさで、様式も同じ造りです。
太山寺阿弥陀堂

 太山寺の本堂は間口7間(20.82m)、奥行6間(17.76m)、単層、入母屋造り、銅板葺きです。 鎌倉時代の弘安8年(1285)の火災後の永仁年間(1293-1299)に再建された建物とみられています。昭和30年(1955)に神戸市内では唯一の国宝に指定されています。
太山寺本堂
 本堂は人の空間である外陣と、仏の空間である内陣を結界(格子戸)で分ける、密教本堂式と呼ばれる形態になっています。 技法は和様を主とし、正面はすべて蔀戸(しとみど)を用いる古い手法です。ただ、唐様(禅宗様)の木鼻をつけ、肘木の西側半分が唐様で、折衷形式を少し加えている特徴があります。
太山寺本堂

 中門を入った右に太山寺の三重塔が建っています。棟札から、貞享5年(1688)に再建された塔です。 高さは約20m、三間、本瓦葺きの三重塔です。塔の内部には四天柱、来迎壁があり、須弥壇には等身大の大日如来像と四天王像が安置されています。
太山寺三重塔
 三重塔には擬宝珠高欄を付した縁がめぐらせてあります。中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えは中央間のみ間斗束です。各層四隅の尾垂木の問には邪鬼を置いています。色は各層で異なり、下から白、緑、褐色となっ ています。江戸中期のものとしては、中世以来の古い様式で造られた塔です。三重塔は平成元年(1989)に兵庫県の文化財に指定されています。
太山寺三重塔

 太山寺護摩堂は本堂の左手奥に建っています。江戸時代中期(17世紀後半)に建てられたと推察されます。間口3間、奥行3間の宝形造りで、屋根は本瓦葺きです。大黒天像、不動明王像、毘沙門天像が安置されています。
太山寺護摩堂

 本堂の右手奥の羅漢堂の奥に太山寺の釈迦堂が建っています。江戸時代の後期に建てられたものと推察されています。宝形造り、本瓦葺きです。釈迦、文殊、普賢の釈迦三尊仏が安置されています。花祭りはこの釈迦堂で営まれます。
太山寺釈迦堂

 本堂の右手奥に太山寺の羅漢堂があります。江戸時代の後期に建てられたと推察されています。四天王像、十六羅漢尊像、釈迦の4大弟子像が安置されています。天井には多くの草花が描かれています。
太山寺羅漢堂

 太山寺の観音堂は本堂の右手やや手前に建てられています。神仏分離以前は太子堂(本尊は聖徳太子)と呼ばれていました。太山寺の鎮守だったようです。祀られている千手観音像は兵庫県の有形文化財に指定されています。
太山寺観音堂

 閼伽井(あかい)橋を渡ると太山寺の奥の院になり、稲荷舎と地蔵堂があります。昔は地蔵堂の下から巌窟を通って水が湧き出ていたそうです。霊水は仏前に供えられ、閼伽井となっていました。この霊水は眼病に効力があると評判だったそうです。
太山寺奥の院


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