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兵庫の旅と歴史
兵庫の旅    三木市

伽耶院
がやいん
兵庫県三木市志染町大谷410
Tel 0794-87-3906


 大谷山(おおたにさん)伽耶院は本山修験宗の古刹で、毘沙門天を祀り、山伏の寺として知られています。寺伝では孝徳天皇の勅願寺として、大化元年(645)に法道仙人が開基したと記されています。
 大谷山大谿寺(だいけいじ)東一坊と称していましたが、天和元年(1681)に後西上皇の勅により仏陀伽耶に因む寺号、伽耶院と改称しています。平安中期には堂宇数十、坊塔130余と記され、花山法皇の行幸を得るなど隆盛を極めました。
 天正8年(1580)当寺の僧が別所長冶に組して三木籠城に加わったため、三木城落城後、秀吉によって諸堂宇のすべてを焼き払われてしまいました。翌年より多聞坊隆恩が復興に努め、中興開山となりました。しかし、慶長14年(1609)の大火により伽藍は灰燼に帰しました。
 慶長15年(1610)本堂が再建され、寛永6年(1629)明石城主であった小笠原忠政が諸堂を再興しました。忠政は小倉に移封後も深く崇敬し、京都にあった小倉領100石を寺領として寄進しています。
 伽耶院は徳川3代将軍から7代将軍までの祈願所となり、明石、小倉、豊岡、土佐、姫路藩主の祈願所にもなり、寺運は隆盛しました。境内地は約1万2000平方mもあり、モミや老松がうっそうと茂っています。
 中世以降は聖護院末の修験寺院として活動を続け、江戸時代には天台系山伏を統率する四院家の一つに数えられました。その伝統は今も10月の体育の日の採燈大護摩として伝えられています。山伏姿の修験者が近畿一円から集まり、全山にホラの音がこだまします。
 本堂、多宝塔、三坂明神社本殿、木造毘沙門天立像は、国の重要文化財となっており、開山堂は県指定重要文化財です。二天堂、行者堂は市指定重要文化財です。他にも庫裏、仁王門、黄金水、臼稲荷などがあります。ヒカリモが生息し、ホタルが乱舞し、秋の紅葉は壮観です。


 伽耶院の仁王門は大正時代に再建された建物です。花頭窓のみが前の時代の遺物です。安置されている尊像は行基が刻んだ金剛力士といわれ、天正年間の秀吉の三木城攻めの時に頭部と脚部を焼失したということです。
伽耶院仁王門

 伽耶院の二天堂は中門にあたる門です。現存の建物は慶安4年(1651)に再建されました。屋根や軒回りは大正14年(1925)の修理で改変されていますが、それ以外は当初の形式を残しています。側面の妻飾りは古い架構法である二重虹梁蟇股式が用いられている八脚門です。二天堂は三木市の重要文化財に指定されています。
伽耶院二天堂

 伽耶院開山堂は丹後峰山藩第2代藩主の京極高供(たかとも)の寄進により、明暦2年(1656)に再建されたものといわれています。ここには法道仙人が祀られています。兵庫県の重要文化財に指定されています。
伽耶院開山堂
 開山堂の内部の壁面には極彩色の飛天を描かれています。長押天井回りや須弥壇上の宮殿には入念な彩色文様が施され、山内では最も華麗な堂といえます。
伽耶院開山堂

 伽耶院の行者堂は土佐藩第2代藩主であった山内忠義(源忠義)の寄進により寛永7年(1631)に再建されたといわれています。屋根・軒まわり・縁まわりは後世の修理により改変されていますが内部の厨子・脇仏壇等は当初のものです。役行者の尊像を安置し、何のかざりけものないこもり堂としての性格を保っています。三木市の重要文化財に指定されています。
伽耶院行者堂

 本堂の西側に「黄金水」と呼ばれている小さな池があります。12月中旬から2月中旬にかけ水面が虹色や金色に輝くそうです。ヒカリモが繁殖し、太陽に当たって反射した色だそうです。伽耶院には本尊毘沙門天は法道仙人が金色に輝く滝壺から感得されたという言い伝えがあることから黄金水と呼んだそうです。
伽耶院黄金水

 伽耶院の現存の本堂は金堂ともいわれ、慶長15年(1610)に再建された建物といわれています。間口5間、奥行5間、単層、寄棟造り、本瓦葺き、回縁付きです。正面戸口上部には厚肉唐草模様の欄間があります。本堂は昭和50年(1975)に国の重要文化財に指定されています。
伽耶院本堂
 本堂の外陣と内陣は格子戸と欄間で分離されています。典型的な密教寺院の建築様式です。宮殿と内陣の柱・長押には華麗な極彩色が施されています。安置されている毘沙門天は国の重要文化財に指定され、平安末期の秀作です。
伽耶院本堂

 伽耶院の多宝塔は正保5年(1648)に小倉城主であった小笠原忠政の寄進で再建されたようです。方三間、二重の多宝塔で、本瓦葺きです。相輪は長い間失われていましたが、昭和60年(1985)に復元されました。多宝塔は昭和50年(1975)に国の重要文化財に指定されています。
伽耶院多宝塔
 多宝塔の初層は和様二手先斗で方型・扇垂木、その間に白塗りの亀腹を持ち、中央に蟇股があります。蟇股と連子窓は彩色されています。上層は和様四手先斗で扇垂木です。多宝塔内には弥勒菩薩が安置されています。10月の採燈大護摩の日には開扉されるそうです。
伽耶院多宝塔

 伽耶院にある三坂明神社本殿は慶長15年(1610)に再建された建物です。三間社の流造り、こけら葺きで、当山の鎮守である三坂大明神を祀っています。昭和50年(1975)に国の重要文化財に指定されています。
伽耶院三坂明神社
 正面の虹梁、蟇股、組物彫刻及び側面の懸魚(けぎょ)などは江戸時代初期の様式を示していて、本堂とほぼ同時期に再建されたと推察されます。
伽耶院三坂明神社

 伽耶院に臼稲荷と呼ばれる小さな祠があります。多くの丸い石臼が積みあげられた上に祠が乗っています。この辺りでは田に水を溜めておくため、水の出口に古い石臼を置いて自分の田から水が出るのを防いでいました。ある干害の年、狐が老人に化け村中の田から全ての石臼を取って水を均等に配分したそうです。これを恥じた村人たちが石臼をここに奉納したそうです。
伽耶院臼稲荷

 かつてこの付近を襲った大地震のあとを物語る断層です。柱状節理と呼ばれる特異な露岩で、右寄りにタテに直線の断層が走りその左右では岩層が約1m食い違い更に右側部分は大きく波打っています。
伽耶院断層


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