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兵庫の旅
篠山市
春日神社
兵庫県篠山市黒岡75
Tel 079-552-3380
春日神社は地元では「おかすがさん」と呼ばれる氏神です。貞観18年(876)、日置荘を治めていた藤原基経、藤原時平父子が藤原氏の氏神である春日大社の分霊を勧請したのが始まりといわれています。
始めは現在の篠山城がある場所に鎮座していましたが、慶長14年(1609)、篠山城築城のため現在地に奉遷しました。そして歴代篠山城主から崇敬され庇護されてきました。
文久元年(1861)には13代藩主青山忠良(ただなが)によって現在ある能舞台が寄進されました。能楽愛好者として知られた忠良によって能舞台は凝った造りとなっており、国の重要文化財に指定されています。
床は桧張りで、舞台の床下には床板を踏む音を反響させるため、7個の立杭焼の大甕が埋めてあります。反響させるための向きや伏せ方が完璧で、全国の能舞台の中でも屈指のものとされています。
春日神社の能舞台は篠山藩主13代藩主青山忠良によって文久元年(1861)に建てられました。棟梁は稲山嘉七、永井理兵衛で、舞台背景画は松岡曾右衛門によって描かれています。当時、箱根より西でこのような立派な舞台はないといわれたそうです。
春日神社能舞台
能舞台は舞台、楽屋、鏡の間、橋掛で構成され、舞台は間口5.9m、奥行5.9m、入母屋造り、桟瓦葺きです。楽屋、鏡の間は間口8.9m、奥行7.6m、切妻造り、桟瓦葺きです。橋掛は間口9.8m、奥行2.7m、両下造り、桟瓦葺きです。平成15年(2003)に国の重要文化財に指定されました。
春日神社能舞台
春日神社の絵馬堂は昭和27年(1952)に平和を記念して建立されました。内部の馬絵は、当初は旧拝殿内にあったものです。慶安2年(1649)に松平忠国が奉納した狩野尚信作の黒神馬は、篠山市の文化財に指定されています。この馬が絵から抜け出しては黒岡の田畑を荒らしたことから、金網が張られています。
春日神社絵馬堂
明治9年(1876)安藤直紀(後の初代篠山町長)ら在郷有志により、春日神社社務所の小桃源(しょうとうげん)に「私立篠山中年学舎」が設立され、漢文、数学の授業が開始されました。篠山藩21代の青山忠誠(ただしげ)が校祖となっています。
私立篠山中年学舎跡
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