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兵庫の旅
豊岡市
久久比神社
くくひじんじゃ
兵庫県豊岡市下宮318ー2
久久比神社は豊岡駅の北東の下宮に建てられています。延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に式内社として列格した但馬国城崎郡21座の内の1つで、地元の集落の氏神として信仰されました。神仏習合し、胸形(宗像)大明神と称されました。
全国で唯一コウノトリにゆかりのある神社で、久久能智命(くくちのみこと)を祭神として祀っています。また天湯河板拳命(あまのゆかわたなのみこと)を祀っている説もあります。
下宮は昔より鵠(くくい)村といわれたそうです。「久久比」は、「鵠」の同語でコウノトリの古称だったそうです。日本書紀によると天湯河板拳命は垂仁天皇の命によりコウノトリを捕まえ、その功により鳥取造の姓を賜ったそうです。久久比神社は明治時代初頭の神仏分離令により、明治6年(1873)に村社に列しています。
久久比神社本殿(国重文)
久久比神社本殿は永正4年(1507)に再建された社殿で、三間社流造り、こけら葺きで、正面に3間の向拝が付いています。本殿は蟇股(かえるまた)を多用しています。東西両側の正面よりの蟇股には見事な3つの桐の彫刻 が施されています。
久久比神社本殿
妻飾(つまかざり)を二重虹梁(こうりょう)太瓶束(たいへいづか)にするなど豪華な意匠で、室町時代末期の大型本殿建築を代表する建物です。久久比神社本殿は棟札1枚と共に昭和33年(1958)に国の重要文化財に指定されています。
久久比神社本殿
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