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京都の旅と歴史
京都の旅    福知山市

長安寺
ちょうあんじ
京都府福知山市奥野部577
Tel 0773-22-8768


 医王山長安寺は臨済宗南禅寺派のお寺です。西国薬師霊場第26番札所、丹波古刹15ヶ寺霊場13番札所で、「丹波のもみじ寺」として有名です。聖徳太子の実弟・麻呂子親王が勅命により、丹波の国大江山に棲む鬼征伐に出かけ、戦勝祈願のため薬師如来像を刻んだのが始まりです。
 古くは善光寺と号し、平安時代末期に真言宗の鎮護道場として院坊25で偉容を誇りました。応永年間(1394-1428)に火災にて灰燼に帰しました。文明6年(1474)夢窓国師の法嗣悦堂(えつどう)禅師が諸国巡錫の際、七堂伽藍を再建し禅宗に改め、瑞鳳山長安寺と改めました。
 堂宇は再三焼失し、天文13年(1544)、福知山初代城主・杉原家次が開基となり醍醐寺6世・眼光恵透禅師(げんこうえとう)を招き、医王山長安寺として中興開山し、再興しました。
 杉原家次は豊臣秀吉の正室・寧々(高台院)の母・朝日殿の兄になる人です。天正10年(1582)の山崎の戦い後、秀吉によって明智光秀の丹波福知山城を与えられ、京都奉行も兼任しました。


長安寺大方丈
 長安寺の大方丈は天明4年(1784)に再建された建物で本堂に当たります。堂内には本尊である釈迦如来像を安置しています。また、福知山城主であった杉原家次の念仏地蔵菩薩(室町時代作)も安置しています。
長安寺大方丈

長安寺薬師堂
 長安寺の薬師堂は文化13年(1816)に再建された建物で仏殿に当たります。唐様様式で造られています。秘仏薬師如来立像(平安時代前期作)と薬師如来坐像(平安時代中期作)を安置するほか、日光、月光、十二神将木像を安置し、歴代福知山城主の霊牌も安置しています。
長安寺薬師堂

長安寺開山堂
 長安寺の開山堂は享和3年(1803)に再建された建物です。開山した醍醐寺6世・眼光恵透禅師(げんこうえとう)の木像を安置しています。天文13年(1544)、福知山城主・杉原家次の招きで入山し、医王山長安寺として中興開山しました。三光国師の玄孫になる人物でした。
長安寺開山堂

長安寺観音堂
 長安寺の観音堂は仏師法眼高村晴雲によって造られた聖観世音菩薩を祀っています。昭和58年(1983)秋に京都在住の足立哲夫によって建立されました。足立は、晴雲と親交があり、奉納されたそうである。
長安寺観音堂

薬師三尊四十九燈の庭
 長安寺にある庭は薬師三尊四十九燈の庭と呼ばれています。中央東部の巨石の三尊石組みは薬師如来、日光菩薩、月光菩薩を表現し、本堂側の庭園を現世とし、中央の畳石から東を彼岸としているそうです。重森完途によって昭和54年(1979)に完成したそうです。庭園内には水琴窟もあります。
薬師三尊四十九燈の庭

長安寺石造五輪塔
 長安寺石造五輪塔は開山堂の裏にあります。福知山初代城主・杉原家次の墓で、石質は、閃緑岩と思われ、市内でも最も大きく堂々とした風格があります。天正13年(1585)に建てられています。福知山市指定文化財です。
長安寺石造五輪塔



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