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京都の旅と歴史
京都の旅    木津川市

岩船寺
がんせんじ
京都府木津川市加茂町岩船上ノ門43
Tel 0774-76-3390


 高雄山(こうゆうざん)岩船寺は、昔は興福寺一乗院の末寺でしたが、現在は真言律宗のお寺です。アジサイの名所として知られ「アジサイ寺」とも呼ばれています。境内の裏山には岩船寺の鎮守社だった白山神社と春日神社の社殿が並んで建てられています。
 天平元年(729)、聖武天皇が行基に命じて阿弥陀堂を建立したのに始まると伝えられています。平安時代には弘法大師の甥の智泉(ちせん)が、東禅院灌頂堂に報恩院を建立しました。弘仁4年(813)、嵯峨天皇が皇子誕生に感謝し、伽藍が整備され、寺号も岩船寺となりました。
 最盛期には39もの坊舎をもつほどでしたが、承久3年(1221)の承久の変で焼失、再建された堂宇も再度の兵火により焼失し、三重塔のみが現存しています。本堂は昭和63年(1988)に再建された建物です。
 天慶9年(946)に造られた本尊の阿弥陀如来座像は高さ2.84mの欅の一本造りで、岩船寺三重塔とともに国の重要文化財に指定されています。境内には石造の文化財が多く残され、十三重石塔、五輪塔、石室が国の重要文化財に指定されています。


岩船寺三重塔(国重文)
 岩船寺の三重塔は室町時代の嘉吉2年(1442)に建てられた三重塔です。高さは約20mで、本瓦葺きの三間三重塔婆です。初重の内部には来迎柱を立て、須弥壇と来迎壁を設けています。塔の初層は、高欄のない縁を廻らし、中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えは間斗束、組物は三手先組物になっています。明治32年(1899)に国の重要文化財に指定されています。
岩船寺三重塔

岩船寺十三重石塔(国重文)
 岩船寺の十三重石塔は13個の笠石を積み重ねた高さ6.3mの十三重塔です。花崗岩で、鎌倉時代後期の正和3年(1314)に、妙空僧正により造られたといわれています。昭和27年(1952)に国の重要文化財に指定されています。
岩船寺十三重石塔

岩船寺五輪塔(国重文)
 岩船寺の五輪塔は石室の左手にあります。石造五輪塔で、鎌倉後期に造られたものとみられます。花崗岩で、高さは2.35mあります。昭和27年(1952)に国の重要文化財に指定されています。
岩船寺五輪塔

岩船寺石室(国重文)
 岩船寺の石室は鎌倉後期の応長2年(1312)の銘があり、奥の壁には、右手に利剣を持ち、左手に羂索を持つ不動明王が刻まれています。花崗岩で、高さは1.44mです。昭和27年(1952)に国の重要文化財に指定されています。
岩船寺石室

岩船寺石槽
 岩船寺境内の入口付近に石槽があります。石風呂のことで、僧侶が身を清めるため使用したものです。鎌倉時代のもので、長さは2.45mあります。
岩船寺石槽



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