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京都の旅と歴史
京都の旅    木津川市

浄瑠璃寺
じょうるりじ
京都府木津川市(きづがわし)加茂町西小札場40
Tel 0774-76-2390


 小田原山浄瑠璃寺は真言律宗のお寺です。9体の木造阿弥陀如来像(国宝)を本堂に安置しているので「九体寺」(くたいじ)とも呼ばれています。浄瑠璃寺は、三重塔の内陣に安置されている薬師如来の浄土「瑠璃光浄土」から寺号をつけたといわれています。
 寺の縁起では聖武天皇の勅願により天平年間(729-749)に行基によって開かれたとなっていますが、国の重要文化財の浄瑠璃寺流記事には永承2年(1047)、当麻出身の僧義明(ぎみよう)が薬師如来を安置して開基したと記されているそうです。
 浄瑠璃寺は薬師仏を祀る三重塔、阿弥陀如来像9体を安置する本堂、宝池を中心とした庭園が平安時代のまま残されています。極楽世界をこの世に表わしたもので、京都を中心にこのような形態のお寺が30以上あったようですが、当時のまま現存するのはここだけになっています。
 本堂の阿弥陀堂、三重塔、九体阿弥陀如来像、四天王像は国宝に指定され、石灯篭2基、薬師如来坐像、地蔵菩薩立像(子安地蔵、延命地蔵)、吉祥天女像は国の重要文化財に指定されています。また浄瑠璃寺庭園は国の特別名勝および史跡に指定されています。


浄瑠璃寺本堂(国宝)
 浄瑠璃寺本堂は平安後期の保元2年(1157)頃の建物で、間口11間、奥行4間、単層、寄棟造り、本瓦葺きで、1間の向拝を付けています。9体の阿弥陀如来坐像を安置する九体阿弥陀堂で、藤原時代、京都を中心に建立された唯一の遺構です。
浄瑠璃寺本堂
 堂内の須弥壇には国宝の9体の阿弥陀如来像があり、一体一体の如来が堂前に板扉を持っています。中尊の前の厨子には高さ約1mの吉祥天立像(国重要文化財)が安置されています。浄瑠璃寺の本堂は昭和27年(1952)に国宝に指定されています。
浄瑠璃寺本堂

浄瑠璃寺三重塔(国宝)
 浄瑠璃寺の三重塔は治承2年(1178)以前の建物です。京都一条大宮から移されてきたもので、前のお寺の沿革はわかっていません。高さ約17m、三間三重塔婆、檜皮葺きで、内部には創建当時の本尊薬師如来像(国重要文化財)を安置しています。東の薬師仏に苦悩の救済を願い、池越しに彼岸の阿弥陀仏に来迎を願う形になっています。浄瑠璃寺三重塔は平安時代中期の特色をよく示す気品ある塔で、昭和27年(1952)に国宝に指定されています。
浄瑠璃寺三重塔

浄瑠璃寺石燈籠(国重文)
 浄瑠璃寺の本堂の前と三重塔の前には石燈籠が置かれています。三重塔の前の石燈籠には貞治5年(1366)と彫られていることから南北朝時代のものと推察されます。この石燈籠2基は国の重要文化財に指定されています。
浄瑠璃寺石燈籠

浄瑠璃寺庭園(国特別名勝)
 浄瑠璃寺庭園は池を中心とした庭園で、一乗院恵信が久安6年(1150)に浄土の池として作庭させたといわれています。阿弥陀堂を東に向け、その前に苑池を置き、東に薬師仏を祀りました。元久2年(1205)、庭師の小納言法眼が改築したそうです。夜、本堂に燈火をいれると9体の阿弥陀像が水面に浮かび上がる凝った工夫が施されているそうです。
浄瑠璃寺庭園



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