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京都の旅
京丹波町
九手神社
くてじんじゃ
京都府船井郡京丹波町豊田九手125
九手神社は平安時代の長元2年(1029)、豊田の地頭であった藤原定氏が京都の松尾大社より勧請し、創建したと伝える古社です。安政4年(1857)には、御室御所より九手大明神の鳥居額と菊御紋章付釣堤燈一対を賜っています。
祭神は丹波開拓の始祖といわれる大山咋命(おおやまくいのみこと)です。丹波が湖であったころ、大山咋命がスキで水を山城の葛野平野に流れるようにしたので、丹波は陸となり、田畑ができて栄えるようになったという伝説が残っています。
九手神社本殿は国の重要文化財に指定され、境内にある幹回り4m、樹高15mの樹齢300年のアラカシの巨木は町指定文化財で、京都自然200選に選ばれています。九手神社の鳥居があった場所を鳥居野といい、丹波ワインの「鳥居野」の名前の由来となっています。
九手神社本殿(国重文)
九手神社の本殿は三間社流造り、檜皮(ひわだ)葺きの建物です。棟札によると明応7年(1498)に再建されています。大正10年(1921)に特別保護建造物に指定され、昭和25年(1950)に国の重要文化財に指定されました。昭和61年(1986)には棟札2枚も附指定で重要文化財に指定されています。
九手神社本殿
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