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京都の旅と歴史
京都の旅    京都市伏見区

三宝院
さんぽういん
京都府京都市伏見区醍醐東大路町


三宝院
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 深雪山(みゆきさん)醍醐寺は醍醐山全山を寺域とする京都屈指の大規模寺院です。伽藍は広く、山上の上醍醐と裾野の下醍醐に分かれ、80余りの堂塔が立っています。下醍醐には 塔頭(たっちゅう)の三宝院があり、有名な醍醐寺座主を輩出しました。
 三宝院は醍醐5門跡(三宝院、理性院、金剛王院、無量寿院、報恩院)の1つで、真言宗醍醐派に属し、修験道当山派本山です。永久3年(1115)、左大臣源俊房の子で醍醐寺14世の勝覚が創建しました。当初は灌頂院と称し、後に仏教の三宝にちなんで三宝院と改称したそうです。
 5門跡の高僧が交替で醍醐寺の座主を務めていましたが、黒衣の宰相とよばれた25世の満済(まんさい)が、足利将軍家の信任を得て、醍醐寺座主を兼任するようになり、寺運も栄え、三宝院門跡が座主を兼ねるのが通例となったそうです。
 足利将軍家の援助を受け全盛期を迎えましたが、文明2年(1470)、応仁の乱などの兵火によって三宝院の殿舎は焼失し、荒廃しました。慶長年間(1596-1615)に醍醐寺座主・義演(ぎえん)が豊臣秀吉の帰依を得て、醍醐寺とともに再興されました。
 江戸時代になると、醍醐寺を開山した聖宝(しょうほう)・理源(りげん)大師が聖宝が金剛、葛城や大峰などで修験の練行を積んだことから、修験道当山派の本山として発展し,、寺領4800石を与えられました。明冶5年(1872)に、修験宗が廃止させられてしまいましたが、現在は真言宗醍醐派、修験道当山派本山となっています。
 三宝院の唐門と三宝院殿堂の表書院は国宝に指定されています。殿堂の中の玄関、勅使の間・秋草の間・葵の間、宸殿、護摩堂、庫裏、純浄観(じゅんじょうかん)など建造物の大半が国重文に指定され、石造宝篋印塔も国重文です。また醍醐寺三宝院庭園は国の特別史跡・特別名勝に指定されています。


三宝院唐門(国宝)
 三宝院の唐門は入口に当たる表門のすぐ近くにあります。朝廷からの使者を迎える時にこの扉を開けたとされている門で、桃山時代の慶長4年(1599)に建てられたと考えられています。元は三宝院内の別の場所に建てられていたようですが、その後に勅使門として現在の位置に移されたようです。
三宝院唐門
 唐門は檜皮葺きの三間一戸の平唐門(門の側面に唐破風が付く唐門)です。中央部の扉には秀吉の家紋である五七桐、扉の両側には12弁の菊を配しています。桃山建築らしい豪快で華やかな門で、昭和29年(1954)に国宝に指定されています。平成21年(2009)から翌年にかけ、解体修理が行われ、往時の姿に戻っています。
三宝院唐門

三宝院表書院(国宝)
 三宝院の殿堂の中で国宝に指定されている表書院を中心に各渡廊でつながれ、玄関、勅使の間、秋草の間、葵(あおい)の間、宸殿(しんでん)、庫裡、純浄観、護摩堂などが国の重要文化財に指定されています。秀吉が醍醐の花見に際して、この地にあった金剛輪院を改修して造った建物です。
三宝院表書院

三宝院玄関(国重文)
 三宝院殿堂の玄関は間口11.8m、奥行5.8m、単層、切妻造り、妻入、本瓦葺きで、慶長3年(1598)に建てられています。正面に唐破風造、檜皮葺きの車寄(間口4.8m、奥行5.8m)が付いています。明治30年(1897)に国の重要文化財に指定されています。
三宝院玄関

三宝院表書院(国宝)・三宝院殿堂(国重文)
 玄関を入ると、葵の間、秋草の間、勅使の間、表書院、純浄観(じゅんじょうかん)、本堂の護摩堂と続いています。純浄観の裏側には宸殿があり、その裏に庫裏が建てられています。これらの建物は醍醐の花見が開かれた慶長3年(1598)に建てられたものです。表書院は昭和29年(1954)に国宝に指定され、他の建物は明治30年(1897)に国の重要文化財に指定されています。
三宝院殿堂


醍醐寺三宝院庭園(国特別史跡・特別名勝)
 醍醐寺三宝院庭園は表書院の広縁の前に広がっています。慶長3年(1598)に秀吉が醍醐の花見にきて自ら設計施工したといわれています。蓬莱山水の形式で池泉回遊式の豪華な質の高い名庭園として有名です。昭和27年(1952)に国の特別史跡、特別名勝の二重指定を受けています。
醍醐寺三宝院庭園

亀島と鶴島
 三宝院庭園には亀島と西隣にある鶴島が配されています。亀島には幹の太い立派な五葉松が島全体を覆っていて、亀の甲羅のように見えます。鶴島にある五葉松は、今にも鶴が飛び立とうとしている姿をしています。
亀島と鶴島

賀茂の三石
 池の手前の手前の枯山水には3つの珍しい形の石が置かれています。賀茂の三石と呼ばれています。これは賀茂川の流れの様子を表したものであり、それぞれ左から「川の急流」「川の淀み」「水が砕ける様子」を示しています。
賀茂の三石

三段の滝
 三宝院庭園の東南隅に三段の滝があります。山深い様子を表すために、滝山を高くして、立石などの作庭がされています。各々の滝の音が、変化するように造られ、庭園を引き立てています。
三段の滝



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