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京都の旅と歴史
京都の旅    京都市西京区

松尾大社
まつお(まつのお)たいしゃ
京都府京都市西京区嵐山宮町3
Tel 075-871-5016


 松尾大社は四条通の西端に位置し、阪急嵐山線松尾駅近くにあります。大宝元年(701)秦忌寸都理(はたのいみきとり)が秦一族の氏神として松尾山大杉谷の 磐座の神霊を勧請したのがはじまりと伝えられています。延喜式神名帳に名を残し、貞観8年(866)には正一位を授かっています。
 大山咋神(おおやまぐいのかみ)と市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)の2神が主祭神として祀られています。市杵嶋姫は弁財天ともいわれます。平安時代には皇城鎮護の神として、また中世以降は醸造の神として人々の信仰を集めました。境内に霊亀ノ滝、亀ノ井の名水があります。
 寛弘元年(1004)に一条天皇が参拝され、後一条・後朱雀・後三条・堀河・崇徳・近衛・後鳥羽・順徳らも参拝されています。各時代の施政者から寺領を安堵され、徳川幕府からは千石以上のの朱印地が安堵されました。
 明治4年(1871)に近代社格制度において松尾神社として官幣大社に列し、昭和25年(1950)に松尾大社となりました。境内には本殿、拝殿、神楽殿、釣殿、中門、回廊、楼門、神庫など多くの社殿があります。
 本殿は松尾造りの独特の建物で国の重要文化財に指定されています。等身大の神像は平安初期の作で、日本に現存する神像では最古のもので、国の重要文化財にです。老年男神像は大山咋神、女神像は市杵嶋姫、壮年男神像は月読尊にあたると伝えられています。
 松尾大社の神幸祭は千年以上の歴史があります。唐櫃と6基の神輿による勇壮なお祭りです。七条通の桂大橋上流付近で舟渡御(川渡り)を行い、桂離宮の対岸の河原斎場で6基の神輿が出揃います。古くは松尾の国祭といわれました。


松尾大社本殿(国重文)
 松尾大社の本殿は大宝元年(701)、秦忌寸都理のより創建され、現在の社殿は室町初期の応永4年(1397)の建立で、天文11年(1542)に大修理を施したものです。本殿は松尾造りともいわれる両流造り(りょうながれづくり)と呼ばれる独特の建築です。宗像大社と厳島神社がこの造りですが、松尾大社はその中でも最古の社殿です。
松尾大社本殿
 本殿は間口3間、奥行4間、単層、両流造り、檜皮(ひわだ)葺きです。箱棟の棟端が唐破風形になっているのは独特です。向拝(ごはい)の斗組(ますぐみ)・蟇股(かえるまた)・手挟(たばさみ)などに壮麗な彫刻意匠が施されています。明治40年(1907)に国の重要文化財に指定されています。
松尾大社本殿

松尾大社拝殿
 松尾の拝殿は江戸時代初期に建てられたようです。間口3間、奥行3間の三間社流造りで、単層、入母屋造り、妻入り、檜皮(ひわだ)葺きの建物です。神幸祭の時は本殿のご分霊を受けた神輿がこの拝殿を3回廻ってから(拝殿廻し)出発します。
松尾大社拝殿

松尾大社楼門
 松尾大社の楼門は高さは11mあるそうです。三間一戸楼門形式で、入母屋造り、檜皮葺(ひわだぶき)、縁付きの建物です。正面の柱間3つの内、中央が扉のない出入口となっていて、左右に随神が安置されています。楼門は江戸時代初期に建てられています。
松尾大社楼門

相生の松
 相生の松は本殿の近くにあり、雌雄根を同じくしていたことから夫婦和合・恋愛成就のご利益があるといわれています。樹齢は350年ありましたが、昭和31年(1956)、32年にそれぞれ天寿を全うしました。現在は名松の大株を見ることができます。
相生の松

撫で亀
 撫で亀に直接触って霊威をあやかることができます。松尾山の谷から不思議な亀が現れ、天皇は元号を「和銅」から「霊亀」へ改めたと伝えられています。亀は鯉とともに松尾大社の神使とされています。
撫で亀

松尾大社のカギカズラ
 松尾大社本殿裏にカギカズラが野生しています。亜熱帯から暖温帯にかけて分布する南方系の植物で、松尾大社が北限といわれています。松尾大社のカギカズラ野生地は昭和59年(1984)に京都市の天然記念物に指定されています。
カギカズラ

松尾大社の椋の霊樹
 松尾大社の椋(むく)の霊樹は京都の名木として樹齢800年を数えていましたが、平成5年(1993)の大雨で朽ち果てました。大椋の幹を以って造形し、往時の名残りを残しています。
椋の霊樹



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