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京都の旅と歴史
京都の旅    京都市西京区

善峰寺
よしみねでら
京都府京都市西京区大原野小塩町1372
Tel 075-331-0020


 善峯寺は、天台宗のお寺で、山号は西山、西国33所第20番札所です。寺伝によれば、平安中期の長元2年(1029年)に源算上人により創建されました。源算は比叡山横川の恵心僧都(源信)に師事して、47歳で当山に入りました。
 長元7年(1034)には後一条天皇から「良峯寺」の寺号を賜りました。長久3年(1042)、鷲尾寺の仁弘が、千手観世音菩薩像を当寺に移して、本尊としました。建久3年(1192)後鳥羽天皇より現在の「善峯寺」の宸額が下賜され、現在の寺名の善峯寺と改められています。
 鎌倉時代には愚管抄の著者である慈円や証空上人が住職を勤めました。また西山宮道覚入道親王を始め、青蓮院門跡より多くの親王が住職になったことから西山宮門跡(にしやまのみやもんぜき)と呼ばれるようになりました。
 多くの僧の入山で、室町時代には52もの僧坊が並びましたが、応仁の乱で大半の坊が焼失してしまいました。元禄年間(1688-1704)に徳川5代将軍綱吉の生母である桂昌院が、寺領を寄進し、現在ある鐘楼、観音堂、護摩堂、経堂、鎮守社、薬師堂などが再建されました。
 3万坪という広大な境内には国の重要文化財に指定されている多宝塔をはじめ、山門、鐘楼、観音堂、護摩堂、経堂、開山堂、桂昌院廟、十三仏堂、釈迦堂、阿弥陀堂、薬師堂、青蓮院宮廟などがあり、樹齢約600年といわれる国の天然記念物・遊龍の松などもあります。


遊龍の松(国天然記念物)
 善峯寺にある遊龍の松は五葉松で樹齢600年以上の、日本一の松といわれています。高さは2mくらいですが、全長37mもあり、国の天然記念物に指定されています。主幹が地を這うように伸びる巨大な松は、臥龍の遊ぶ様に見えることから、安政4年(1857)、花山前右大臣家厚により「遊龍の松」と名付けられたそうです。
遊龍の松

善峯寺山門
 善峯寺の山門は正徳6年(1716)に建てられています。三間一戸の楼門形式の建物で、2対の金剛力士像は運慶の作といわれ、源頼朝が寄進したと伝えられています。楼上にあった本尊の文殊菩薩と脇侍二天は、現在、文殊寺宝館に移されています。
善峯寺山門

善峯寺観音堂
 善峯寺の観音堂は山門を入って石段を登った正面にあります。元禄5年(1692)に桂昌院の寄進により再建された建物です。間口5間の入母屋造り、単層、本瓦葺きで、正面に1間の向拝があります。本尊の千手観音は十一面千手観音菩薩は仁弘法師の作で、脇本尊の千手観音は源算上人が刻んだと伝えられています。
善峯寺観音堂

善峯寺鐘楼堂
 善峯寺の鐘楼堂はつりがね堂とも呼ばれています。貞享3年(1686)、桂昌院により再建されました。将軍綱吉が厄年にあたり、厄除けのために建てられたため「厄除けの鐘」といわれています。
善峯寺鐘楼堂

善峯寺護摩堂
 善峯寺の護摩堂は鐘楼堂の隣りにあります。間口3間、奥行3間の宝形造り、単層、本瓦葺きです。元禄5年(1692)に桂昌院により再建された堂宇で、本尊の五大明王(不動・降三世・軍荼利・大威徳・金剛夜叉の五尊)を祀っています。
善峯寺護摩堂

善峯寺多宝塔(国重文)
 善峯寺の多宝塔は檜皮(ひわだ)葺きの、間口3間、奥行3間の小規模な多宝塔です。本尊は愛染明王です。元和7年(1621)の建立で、国の重要文化財に指定されています。木割が細く、全体の形は軽快優美です。部材の保存も良く、良質です。
善峯寺多宝塔

善峯寺鎮守社
 開山堂の近くに善峯寺の鎮守社が建てられています。十三仏堂、弁財天堂、毘沙門堂、護法堂の四社で、全て元禄5年(1692)に桂昌院によって建てられました。
善峯寺鎮守社

善峯寺開山堂
 善峯寺の開山堂は桂昌院廟の隣にあります。間口3間、奥行2間の宝形造り、単層、本瓦葺きです。貞享2年(1685)に開山した源算上人の廟所として建てられました。上人117歳の尊像が祠られています。
善峯寺開山堂

善峯寺経堂
 善峯寺の経堂は間口3間、奥行2間、本瓦葺き、六角六柱で、もこしの付いた二重屋根になっています。宝永2年(1705)に桂昌院の寄進に寄り建てられました。回転式転輪蔵の様式ですが、回転するようにはなっていません。傅大士(ふだいし)を祀り、鉄眼版一切経が納められています。現在は祈願成就の絵馬奉納所になっています。
善峯寺経堂

善峯寺釈迦堂
 善峯寺の釈迦堂は間口4間、奥行3間、単層、本瓦葺きで、正面に1間の向拝があります。明治18年(1885)の建立で、本尊の釈迦如来は源算上人が刻んだと伝えられ、釈迦岳に安置されていましたが、明治当時の住職に「汝によって下山せん」とお告げがあり。現在の位置に祀られました。
善峯寺釈迦堂

善峯寺薬師堂
 善峯寺の奥の院に薬師堂があります。山の上の景色の良いところに建てられています。間口4間、奥行3間、単層、入母屋造り、本瓦葺きで、正面に1間の向拝があります。元禄14年(1701)に桂昌院によって建てられ、昭和63年(1988)に現在の地に移築されました。
善峯寺薬師堂

善峯寺阿弥陀堂
 善峯寺の阿弥陀堂は常行三昧(阿弥陀仏を讃えて阿弥陀如来の周りを歩き続け極楽往生を願う勤行)道場でもあるので、常行堂とも呼ばれます。間口3間、奥行2間の宝形造り、本瓦葺きで、正面に1間の向拝があります。本尊は宝冠阿弥陀如来で、寛文13年(1673)に建てられています。
善峯寺阿弥陀堂



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