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京都の旅
京都市左京区
詩仙堂(丈山寺)
しせんどう(じょうざんじ)
京都府京都市左京区一乗寺門口町27
Tel 075-781-2954
漢詩の大家、煎茶の開祖として知られる石川丈山が寛永18年(1641)に造営しました。晩年の31年間をここで過ごし、90年の長い生涯を閉じました。徳川家康の家臣でしたが放遂され文人の世界に入った人です。
狩野探幽に描かせた中国の詩仙三十六人の肖像と詩があることから、いつからか詩仙堂と呼ばれるようになりました。
快い竹の音をひびかせる「ししおどし」は実は丈山が考案したものだといわれています。この「ししおどし」の音が響き渡る唐様庭園も見事です。
回遊式の庭は白砂とさつきの刈り込みが美しく、藤、花菖蒲、杜若、紫陽花、萩、山茶花など、四季それぞれに美しい花姿が見られるそうです。
石川丈山は三河の国碧海郡(へつかいぐん)(今の安城市)の出身で大阪夏の陣の時に家康の幕下として参加していました。ところが禁令を犯して先登したために処罰されてしまったそうです。
その後、丈山は武士をやめて相国寺に入ったそうです。まもなく藤堂家に、のちに母を養うために広島の浅野家に10年ほど仕官し、母が亡くなると隠棲しここに落ち着いたそうです。
生涯妻をめとらず、風雅の士とのみ交わったそうです。林羅山と親交があり、のちに羅山の仲介で藤原惺窩(せいか)に師事したそうです。詩も書も深草の元政上人と双璧をなし当代一流だったそうです。
詩は唐詩、書は隷書に優れ、徹底した中国趣味を持ち、隠逸の風は後世に多大な影響を与えたということです。
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