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京都の旅と歴史
京都の旅    京都市右京区

為因寺
いいんじ
京都府京都市右京区梅ケ畑奥殿町46
Tel 075-871-8879


 為因寺は周山街道沿いの梅ヶ畑の集落のやや高台の少し分かりずらい所にあります。近世まで高山寺境内にあって、廃寺になった善妙寺(ぜんみょうじ)が、天正7年(1579)に為因寺として再建されたようです。
 高山寺縁起には貞応2年(1223)、高山寺別院として華厳宗、尼寺の善妙寺(善妙尼寺)が建立されたと記されているそうです。その前身は承久の乱で刑死した中御門宗行の妻・戒光(かいこう)が建立した小寺で、女人成仏、女人救済の善妙神像が祀られたそうです。
 善妙寺に建てられていた宝篋印塔は、釈迦に女の人の出家を認めさせた阿難陀の供養塔とされていました。明治政府の神仏分離令後の廃仏毀釈により破壊されそうになりましたが、旧善妙寺境内(高雄小学校)に後世に残すために埋められていたそうです。昭和31年(1956)、小学校の建設工事の時に発見され、国の重要文化財に指定されました。


為因寺宝篋印塔(国重文)
 為因寺にある宝篋印塔は近くにある高山寺のものと作者が同じではないかと思われるほどよく似ており、わが国の宝篋印塔の中で最も古いものです。後面には「文永二年乙丑八月八日造立」の刻銘があり、鎌倉時代中期の文永2年(1265)に建てられています。
為因寺宝篋印塔
 この宝篋印塔の正面には阿難塔と刻まれていて、女人成仏、女人救済の塔であったことがわかります。花崗岩製で、高さは2.1mあります。相輪は折れ、九輪上部の四輪と請花基礎の下部等がありません。笠は四隅が馬耳状で、大きく乗る四隅の隅飾は別の石でできています。昭和30年(1955)に国の重要文化財に指定されています。
為因寺宝篋印塔



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