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京都の旅と歴史
京都の旅    舞鶴市

松尾寺
まつのおでら
京都府舞鶴市松尾532
Tel 0773-62-2900


 青葉山(あおばさん)松尾寺(まつのおでら)は、真言宗醍醐派のお寺で、舞鶴市と福井県大飯郡高浜町との境にある青葉山の山腹に位置しています。西国33所観音霊場第29番札所で、本尊は秘仏・馬頭観音坐像です。
 唐の僧・威光上人が青葉山の松の大木の下で馬頭観音を感得し草庵に安置したそうです。和銅元年(708)元明天皇の勅願により青葉山山頂に奥の院が建てら、これが松尾寺の始まりと伝えられています。鳥羽天皇や、皇后の美福門院の帰依を受け、元永2年(1119)には行幸されています。
 七堂伽藍が整備され、盛時には末寺は65に及んだそうです。戦国時代、織田信長の丹後平定の際、兵火で全山灰燼に帰し、荒廃しました。天正9年(1581)に細川藤孝(幽斉)によってが再興されましたが、戦乱や火災のため再び荒廃します。
 慶長7年(1602)に田辺藩主・京極高知により修復され、以後、歴代藩主の京極家や牧野家から庇護されました。寛永7年(1630)、正徳6年(1716)の火災で被災しましたが、享保15年(1730)に牧野秀成により再興されています。
 松尾寺では毎年5月8日に行われる国重要無形民俗文化財の仏舞(ほとけまい)が有名です。大日如来・釈迦如来・阿弥陀如来の面をつけた舞は、奈良時代に唐から伝わり、宮廷舞楽が松尾寺に定着したものと思われます。当日は正午頃に舞が披露され近隣からの参詣者で賑わいます。
 松尾寺には藤原時代に造られた国宝の普賢延命菩薩像をはじめ多くの寺宝を所蔵しています。 木造孔雀明王像、阿弥陀如来坐像、絹本著色法華曼荼羅、絹本著色如意輪観音像、絹本著色終南山曼荼羅はいずれも鎌倉時代のもので国の重要文化財に指定されています。

松尾寺本堂
 松尾寺の本堂は享保15年(1730)、田辺藩主・牧野秀成が再建した建物です。天正9年(1581)に細川藤孝によって再建され、慶長7年(1602)には京極高知により修復されました。その後寛永7年(1630)、正徳6年(1716)の火災で被災しています。
松尾寺本堂
 間口5間(9m)、奥行5間(9m)の二重の宝形造りで、正面に1間の向拝があり、軒唐破風(のきからはふ)が付いています。屋根は檜皮葺きの上を銅板で覆っています。堂内には凹形の外陣と、凸形の内陣があります。本堂は京都府指定文化財に指定されています。
松尾寺本堂

松尾寺仁王門
 松尾寺の仁王門は江戸時代中期の享保15年から享和2年(1730-1802)の間に建てられたものといわれ、風格のあるどっしりとした建物です。三間一戸の八脚門で、入母屋造り、銅瓦葺きの建物です。「青葉山」の山号が掲げられています。仁王門は京都府指定文化財で、2体の金剛力士像は舞鶴市指定文化財です。
松尾寺仁王門

松尾寺経蔵
 本堂前の石段を上がってすぐ左手に松尾寺の経蔵があります。享和2年(1802)に建てられた建物で、京都府指定文化財です。土蔵造りで、間口5.9m、奥行5.9mの宝形造り、桟瓦葺きで、正面に1間の向拝が付けられています。
松尾寺経蔵

松尾寺のイチョウ
 松尾寺のイチョウは昭和52年(1977)に舞鶴市の指定文化財にになっています。胸高囲5.2m、根廻り6mで、樹齢870年と推定されています。元永2年(1119)に鳥羽天皇のお手植えと伝えられています。
松尾寺のイチョウ



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