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京都の旅と歴史
京都の旅    宮津市

成相寺
なりあいじ
京都府宮津市成相寺339
Tel 0772-27-0018


 成相山成相寺(なりあいじ)は真言宗のお寺で境内からは日本三景のひとつ天橋立が一望できます。成相山の中腹にあり、西国33ケ所第28番札所の古刹で、今昔物語にも登場します。願い事が必ずかなう(成り相う)お寺としても知られています。
 慶雲元年(704)文武天皇の勅願により真応上人により開かれたそうです。大雪が続いたある日、餓死寸前の上人が本尊に祈ると堂の外に猪が倒れていたそうです。肉食の禁戒を破って左右の腿をそいで鍋に入れ煮て食べ、命を繋いだそうです。
 後日、堂内を見ると本尊の左右の腿が切り取られ、鍋の中に木屑が残っていました。上人は本尊が身代わりになって助けてくれた事を悟り、木屑を拾って腿につけると元通りになりました。これよりこのお寺を成合(相)と名付けたと縁起は語っています。
 貞和4年(1348)に立ち寄った覚如上人の旅日記によると諸堂宇も完備し、荘厳きわめたと記されています。当初は山頂付近に境内があり山岳宗教の修験場でした。応永7年(1400)の山崩れで崩壊し、現在地に移りました。雪舟の「天橋立図」には「世野山成相寺」として境内が描かれています。

成相寺本堂
 本堂は天文17年(1548)に落雷のため焼失し、現在の本堂は安永3年(1774)に再建された建物です。身代り観音とよばれる聖観世音菩薩を本尊として祀っています。間口5間、奥行5間、銅板葺き、正面に千鳥破風を持つ3間向拝の入母屋造りです。
成相寺本堂
 内部には左甚五郎が彫刻した「真向きの龍」があります。この龍の彫刻は、正面から見ても、右から見ても 左から見ても、見ている人に向かって睨みを利かせています。成相寺本堂は、棟札2枚附と合わせて京都府指定文化財に指定されています。
成相寺本堂

成相寺鐘楼
  成相寺の鐘楼は慶長14年(1609)の建築で京都府指定文化財です。撞かずの鐘と呼ばれる梵鐘は宮津市指定文化財です。   ____慶長14(1609)、お寺で新しく鐘を作ることになり寄付を募りました。 鐘が鳴らず3回も作り直しの寄進を求めました。長者の妻はお金の代わりに自分の子供を寄進すると言って寄付を断ったそうです。
成相寺鐘楼
 鋳造の日、長者の妻も乳児を抱えて見にきていました。そして誤って煮えたぎるルツボの中に乳児を落としてしまったのです。出来上がった鐘は美しい音色を響かせましたが、子供の泣き声のように聞こえました。子供の成仏を願って一切この鐘を撞くことをやめ、 それ以来「撞かずの鐘」と呼ばれるようになりました。
成相寺鐘楼

成相寺五重塔
 五重塔は開基1300年を記念して、平成12年(2000)に完成しました。雪舟の「天橋立図」にも描かれた成相寺五重塔は平成五重塔と呼ばれています。平面は方三間、屋根は銅板本瓦葺き、高さは108尺(約33m)です。内部は各層ごとにステンレス金物で緊結し、風や四天柱の突上げに耐えられるように設計されています。
成相寺五重塔



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