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奈良の旅と歴史
奈良の旅    生駒市

長弓寺
ちょうきゅうじ
奈良県生駒市上町4443
Tel 0743-78-2437


 真弓山長弓寺は真言律宗のお寺です。長弓寺縁起によると奈良時代に聖武天皇が鳥見郷の豪族・真弓長弓(まゆみたけゆみ)の案内で狩りをしました。その時、あやまって息子・長麻呂の流れ矢に当たって長弓が死んだため哀れに思った聖武天皇が僧・行基に開かせたといわれています。
 延暦年間(782-806)に藤原良継(よしつぐ)が堂塔を再興し、盛時には20もの塔頭があったようです。現在は円生院(えんしょういん)、宝光院、法華院、薬師院の4坊が残り、長弓寺本寺には住職がいないため、輪番制で本堂を護持しています。
 弘安2年(1279)、真言律宗の祖・叡尊(1201-1290)によって本堂が再建され、現在まで続いています。文明5年(1473)、山名宗全の落人に寺宝などを破壊され、天正5年(1577)には織田信長によって寺領を没収されたりしました。
 境内には国宝に指定された本堂と塔頭4坊、神仏混交の名残りの伊弉諾神社があります。かつては鎌倉時代建立の三重塔がありましたが、ザ・プリンスさくらタワー東京、グランドプリンスホテル高輪、グランドプリンスホテル新高輪の3つホテルを包みこむ日本庭園・高輪日本庭園に移築されています。また、黒漆厨子、木造十一面観音立像は国の重要文化財に指定されています。


長弓寺本堂(国宝)
 長弓寺の本堂は棟礼により、弘安2年(1279)に建てられています。鎌倉時代の寺院建築を代表する貴重なもので、生駒市内唯一の国宝に昭和28年(1953)に指定されました。間口5間、奥行6間、単層、入母屋造り、檜皮葺きで、正面に1間の向拝が付けられています。
長弓寺本堂
 本堂は和様が基調になっていますが、桟唐戸・頭貫(かしらぬき)の木鼻などは大仏様になっています。内部は長い虹梁(こうりょう)を架け、柱を抜いて梁を露出させ、広い外陣を設けています。像高120cmの本尊の木造十一面観音立像は黒漆厨子に納められて安置されています。
長弓寺本堂

伊弉諾神社
 伊弉諾(いざなぎ)神社は長弓寺の境内の東側にあります。明治の神仏分離以前は牛頭天王社(ごずてんのうしゃ)と呼ばれた聖武天皇勅願の長弓寺の守護神でした。式内社で素盞鳴命(すさのうのみこと)、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)を祀っています。
伊弉諾神社


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