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奈良の旅と歴史
奈良の旅    奈良市

興福寺
こうふくじ
奈良県奈良市登大路町48
Tel 0742-22-7755


 興福寺は南都6宗の一つ、法相宗の大本山です。藤原氏の氏寺として藤原氏の隆盛とともに寺勢を拡大し、奈良時代には南都4大寺、平安時代には南都7大寺の1つとして栄えました。
 天智天皇8年(669)、藤原鎌足が造立した釈迦三尊像を安置するために、夫人の鏡女王が、京都山科の私邸に建てた「山科寺」を始まりとしています。
 その後飛鳥廐坂の地に寺を移し「廐坂寺」と称しました。都が平城京へ移されると、この地に移し「興福寺」と名付けたそうです。創建の年は和銅3年(710)となっています。
 その後皇室や藤原氏の人々の手によって次々に堂塔が建てられて整備されました。摂関家藤原北家との関係が深かったために手厚く保護され、寺勢はますます栄え、平安時代には春日社の実権を手中におさめ、大和国を領するほどになったそうです。勢力の強大さは、比叡山延暦寺とともに「南都北嶺」(なんとほくれい)と称されたそうです。
 鎌倉・室町時代には幕府は大和国に守護を置かず、興福寺がその任に当たったそうです。しかし、戦国時代に入ってから徐々にその勢いは衰え、江戸時代には21000石余の朱印が与えられた程度でした。享保2年(1717)の火災で西金堂、講堂、南大門など焼失しましたが再建されませんでした。
 明治元年(1868)に出された神仏分離令は、全国に廃仏毀釈の嵐を巻き起こし、春日社と一体の信仰が行なわれていた興福寺は大打撃を被りました。子院はすべて廃止、寺領は没収され、僧は春日社の神職にされました。一時は廃寺同然となり、五重塔、三重塔さえ売りに出る始末だったそうです。
 かつての興福寺には中金堂(ちゅうこんどう)、東金堂(とうこんどう)、西金堂(さいこんどう)の3つの金堂があり、それぞれに多くの仏像が安置されていました。寺の中心部には南から北に南大門、中門、中金堂、講堂が一直線に並び、境内東側には南から五重塔、東金堂、食堂(じきどう)が、境内西側には南から南円堂、西金堂、北円堂が建っていたそうです。

 国宝の東金堂は神亀3年(726)、聖武天皇が伯母にあたる元正太上天皇の病気平癒を祈願し、薬師三尊を安置する堂として創建しました。応永18年(1411)に五重塔とともに火災のため焼失し、現在の建物は応永22年(1415)に天平様式で再建されたものです。
東金堂
 堂内には本尊・薬師三尊像(重文)、脇侍の日光・月光(がっこう)菩薩像(重文)、木造維摩居士(ゆいまこじ)坐像(国宝)、木造四天王立像(国宝)、木造十二神将立像(国宝)、木造文殊菩薩坐像(国宝)など安置しています。
東金堂
 国宝の五重塔は天平2年(730)、光明皇后の発願で創建されました。現存の塔は応永33年(1426)頃の再建されたものです。高さ50.8mで、木造塔としては東寺五重塔に次ぎ、日本で2番目に高い塔です。
五重塔
 各層方3間の本瓦葺き、軒は二重繁棰(しげたるき)の五重塔で重厚な天平建築の面影を伝えています。度々焼失し、室町時代の再建ですが、唐様や天竺様の要素を交えない純和様の塔を再現してきたのです。
五重塔
 国宝の北円堂は養老5年(721)、藤原不比等の一周忌に際し、元明上皇、元正天皇の両女帝が長屋王に命じて創建させた八角円堂です。承元2年(1208)の再建で、興福寺に現存している建物の中では最も古い建物です。
北円堂
 堂内は内陣と外陣に分かれていて、内陣には八角の須弥壇を築き、国宝の木造弥勒仏坐像を安置しています。晩年の運慶が一門の仏師を率いて建暦2年(1212)に完成させたそうです。脇侍の木造無著菩薩・世親菩薩立像(国宝)や四天王立像(国宝)は国宝館に移されています。
北円堂
 南円堂は弘仁4年(813)、藤原北家の藤原冬嗣が父・内麻呂追善のため創建した八角円堂で、国の重要文化財に指定されています。現在の建物は寛政元年(1789)に再建されたものです。
南円堂
 南円堂は西国三十三箇所霊場第9番札所でもあるため線香の煙が絶えません。本尊は高さ3.4mの不空羂索(ふくうけんじゃく)観音坐像(国宝)です。運慶の父である康慶一門の作で、文治5年(1189)に完成させています。
南円堂
 三重塔は康治2年(1143)、崇徳天皇の中宮・皇嘉門院により創建されました。現在の塔は治承4年(1180)の大火後まもなく再建された鎌倉建築で国宝です。現存している建物の中では北円堂とともに最も古い建物です。
三重塔
 三重塔は方3間3重で本瓦葺きです。高さ19mで木割はきわめて細く、軒、組物、屋根などは平安後期の優美さを備えています。
三重塔


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