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奈良の旅と歴史
奈良の旅    桜井市

安倍文殊院
あべもんじゅいん
奈良県桜井市阿部645
Tel 0744-43-0002


 安倍文殊院は京都の天橋立切戸の文殊、山形の亀岡文殊とともに日本三大文殊の一つに数え上げられています。
 華厳宗のお寺で、本尊は文殊菩薩です。獅子に乗った木彫極彩色の文殊菩薩は快慶の作で、総高7mもあります。文殊像では日本最大で国の重要文化財に指定されています。
 大化元年(645)孝徳天皇の勅願で、左大臣の安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)が創建しています。安倍仲麻呂や平安時代の陰陽師安倍晴明ゆかりの地としても知られています。
 子院40余りを数える大寺院で寺運も隆盛しましたが、永禄6年(1563)松永久秀の兵火にあい焼失しました。
 現在の堂宇は寛文年間(1681-1673)に再建されたものです。入母屋造、桟瓦葺きの庫裏は明治6年(1873)に造られ県の文化財に指定されています。
 境内には安倍仲麻呂にちなんだ金閣浮御堂が立つ文殊池や、精巧な石室をもつ文殊院西古墳、巨石を積んだ閼伽井古墳、白山堂などがあります。

 文殊院西古墳は本堂東にある横穴式古墳です。全長12m、玄室の長さ5.1m、幅2.9m、高さ2.7mの石室です。古墳時代末期の築造とみられます。
文殊院西古墳
 内部は良質の花崗岩が使用され、表面をきれいに削ってあります。長方形に整形し互い違いに五段に整然と積み上げられています。天井には巨大な一枚石をのせ、アーチ状に造られています。国の特別史跡に指定されています。
文殊院西古墳

 文殊院東古墳は、閼伽井(あかい)の窟とも呼ばれています。智恵の水「閼伽水」が湧き出る泉があるのです。閼伽水とは仏に供える清浄かつ神聖な水のことです。
文殊院東古墳
 古来より閼伽井の窟を参拝すると知恵が湧くことで知られています。
 この石室は自然石での乱石積となっています。ここは奈良県の史跡に指定されています。
文殊院東古墳

 安倍文殊院にある白山堂は、加賀の国(石川県)の霊峰「白山」をご神体とする白山神社の末社です。伊邪那岐命と伊邪那美命の縁を取り持った菊理媛命(くくりひめのみこと)が祀られています。このことから白山堂は特に縁結びにご利益があると信仰を集めています。
白山堂
 白山堂は安倍山の鎮守として造られた白山神社です。本殿は室町時代の末期の造立で、一間社流、向拝唐破風付、杮葺きの建物で国の重要文化財に指定されています。
白山堂


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