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奈良の旅と歴史
奈良の旅    吉野郡吉野町

金峯山寺
きんぷせんじ
奈良県吉野郡吉野町吉野山2498
Tel 0746-32-8371


 金峯山寺(きんぷせんじ)は金峯山修験道の総本山です。白鳳年間(7世紀末)、役行者(えんのぎょうじゃ)が金峯山を道場として修行し、蔵王権現を感得し、それを桜の木で刻んで、お堂を建てたのが始まりです。
 金峯山寺は吉野山の中心となるお寺で「吉野大衆」と呼ばれる僧兵を抱え、平安から鎌倉時代にかけて隆盛を極めました。
 金峯山とは、単独の峰の呼称ではなく、吉野山と、その南方の大峯山系に位置する山上ヶ岳を含む山岳霊場を含んだ名前です。古代から山岳信仰の聖地であり、平安時代以降は霊場として多くの参詣人を集めてきたところです。
 山上ヶ岳(山上)の蔵王堂は一般の人には参拝することが難しいので、天平年間(729-749)に行基が吉野山の山下に蔵王権現を祀りました。これが現在の蔵王堂で金峯山寺の本堂になりました。現在、山上の蔵王堂は「大峯山寺」として、吉野の金峯山寺と区別されています。
 国宝の仁王門は銅鳥居(重文)の南200mの正面石段の上に建っています。三間一戸の楼門で、桁行12.3m、梁間6.9m、棟の高さ20.3mと大きな門です。創立年代ははっきりとしませんが、康正2年(1456)再建されたようです。室町時代の二重門の代表的な遺構です。
仁王門
 仁王門は、北面の玄関口の役割を果たしています。村上義光が最後を遂げた二天門は南門でしたが、焼失し今はありません。仁王門には高さ5.28mの仁王像2対が安置されています。
仁王門
 本堂で国宝の蔵王堂です。山上ヶ岳の大峯山寺本堂の「山上の蔵王堂」に対し、山下(さんげ)の蔵王堂と呼ばれています。役行者が感得した蔵王権現を本尊としているので蔵王堂といわれます。
蔵王堂
 桁行25.5m、梁間27.3mの重層入母屋造の檜皮葺きです。木造の古建築としては東大寺大仏殿に次ぐ規模をもつといわれる豪壮な建築です。2階建てのように見えますが一重裳階(もこし)付きの建物です。
蔵王堂
 扉金具の銘から天正19年(1592)豊臣家の寄進で再建されました。内部の柱には、自然木を素材のまま使った長大な柱8本が林立しています。内陣にはわが国最大という巨大な厨子があります。本尊として3体の巨大な蔵王権現像を安置しています。
蔵王堂
 蔵王堂に向かって左側に威徳(いとく)天満宮があります。天満神社ともいい、菅原道真を祭神としています。如意輪寺の開基・日蔵道賢が死にかけた時、菅原道真の霊を感じ取ってここに祀ったそうです。
威徳天満宮
 蔵王堂前の広場に石柵で囲まれた一廓があり、4本の桜があります。元弘3年(1333)、足利軍に攻められた大塔宮護良親王が落城前に最後の酒宴をしたところです。石柵内に立つ銅燈籠は文明3年(1471)の作で、重要文化財に指定されています。
四本桜
 愛染堂金峰山寺の愛染堂です。内陣には本尊の愛染明王坐像を安置しています。鎌倉時代のもので、もとは吉野山奥ノ院の安禅寺にあったそうです。
愛染堂
 金峰山寺の観音堂です。内陣に室町期の十一面観音立像や阿難立像、および鎌倉期の迦葉立像を安置しています。
観音堂


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