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大阪の旅
箕面市
勝尾寺
かつおうじ
大阪府箕面市(みのおし)粟生間谷(あおまたに)2914−1
Tel 0727-21-7010
勝尾寺は応頂山(おうちょうざん)菩提院(ぼだいいん)と号する高野山真言宗のお寺です。西国三十三カ所の第23番の札所として有名です。本堂、山門、多宝塔、荒神堂、大師堂、二階堂などが立ち並び、紅葉の名所として大勢の人が訪れています。
摂津国司・藤原敦房(あつふさ)の子の善仲(ぜんちゅう)と善算(ぜんさん)が、神亀4年(727)、この地に草庵を構え40年にわたって修行に励みました。天平神護元年(765)、光仁天皇の子・開成(かいじょう)皇子が2人に師事して仏門に入りました。
2人の死後、2人を第一代座主として、宝亀8年(777)、開成が道場を造り、勝尾寺の前身である弥勒寺を創建しました。宝亀11年(780)、妙観が本尊である十一面千手観世音菩薩立像を造ったといわれています。
清和天皇の時、現寺号を賜り、以来皇室からも崇敬されてきました。元暦元年(1184)源平合戦の兵火で堂宇は焼失しましたが、源頼朝の援助により再興されました。法然上人は讃岐配流の帰途、勝尾寺内に草案を営んだといわれています。
勝尾寺山門
勝尾寺の山門は三間一戸の楼門で、初層左右に金剛力士を安置し、中央が通り抜けられるようになっています。慶長8年(1603) 豊臣秀頼によって再建された建物です。山門内側の額には勝王寺と書かれています。清和天皇が最初に命名した寺号です。
勝尾寺山門
勝尾寺本堂
勝尾寺の本堂は間口5間、奥行4間、入母屋造り、本瓦葺きの建物です。 慶長8年(1603)に豊臣秀頼により再建されています。平成11年(1999)に修復され、色が鮮やかです。本尊の:十一面千手観世音菩薩を祀っています。
勝尾寺本堂
勝尾寺三宝荒神神社
勝尾寺の三宝荒神神社は開成皇子が感得された日本最初の荒神社です。仏・法・僧の三宝の守護神とされるために三宝荒神と呼ばれています。宝塚の清荒神、高野山の立里荒神とともに日本三荒神に選ばれています。
勝尾寺三宝荒神神社
勝尾寺大師堂
勝尾寺の大師堂は本堂の左手、開山堂の前に建てられています。真言宗の開祖である弘法大師を祀っています。堂の周りには大師ゆかりの四国八十八ヶ所のお砂踏み場が設けられています。
勝尾寺大師堂
勝尾寺二階堂
勝尾寺の二階堂は第4座主・証如(しょうにょ)上人が建立しました。承元2年(1208)、浄土宗の開祖・法然上人がここに逗留し、京に戻ることが許されるまで約4年間逗留した場所です。
勝尾寺二階堂
知恵の環
勝尾寺には知恵の環(わ)と呼ばれる場所があります。中心に建てられた3つの石の周りを右回りで7回廻り、そのあと左回りで7回廻るそうです。心が穏やかに、晴れやかになり、力が涌き、良い知恵が預かるそうです。
勝尾寺知恵の環
勝尾寺の勝ちダルマ
本堂への階段を上がる正面に勝尾寺の勝ちダルマ奉納棚が設けられています。清和天皇から勝王寺と命名され、源氏、足利氏から崇敬されてきました。勝ちダルマは勝ち運をもたらすとスポーツや商売、芸事、試験など多くの人が集まります。
勝尾寺勝ちダルマ
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