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大阪の旅と歴史
大阪の旅       吹田市

旧西尾家住宅
(吹田文化創造交流館)

きゅうにしおけじゅうたく
大阪府吹田市内本町2ー15ー11
Tel 06-6381-0001


 西尾家は皇室に米を納める仙洞御料庄屋を勤めた家柄です。第10代與右衛門、11代義成、12代義雄により、明治中期から昭和初頭にかけ建物や庭園が整備されました。14代当主が亡くなり、相続税として国に物納され、吹田市が管理委託し、吹田文化創造交流館」として一般に公開しました。
 西尾家の当主たちは教養豊かな茶匠で、近代的な学問を修めた文化人でした。茶道藪内流、建築家武田五一、植物分類学者牧野富太郎などの著名人との深い交流がありました。またこの地は音楽家貴志康一の生誕の地でもあります。
 数寄屋風を意識した風格のある主屋、茶道藪内家の指導で完成した茶室、茶庭、武田五一設計による和洋折衷の意匠を試みた離れ、牧野富太郎の関与が伝えられる温室など、文化性に富む優れた建物群や庭で構成されています。
 4千5百平方mもの広大な敷地に、主屋・茶室積翠庵・離れ東棟・離れ西棟・米蔵・戌亥土蔵・戌亥角土蔵などが建てられていて、これらの建物と土地(納屋・庭門・四腰掛・石灯籠・防火水槽・温室基礎部を含む)が国の重要文化財に指定されています。


旧西尾家住宅主屋(国重文)
 旧西尾家の主屋は三つの棟で構成されています。式台玄関の玄関棟と、これに平行させて2階建て母屋棟、母屋棟と玄関棟の東側土間部分に、棟を直交させた計り部屋棟です。明治28年(1895)に建てられた建物で、平成21年(2009)に国の重要文化財に指定されています。
旧西尾家住宅主屋
 玄関棟は木造、桟瓦葺き、建築面積72,22平方mで、北面母屋棟に繋がっています。母屋棟は木造、一部2階建て、桟瓦葺き、建築面積285.61平方mで、渡廊下・浴室棟・客便所棟があります。計り部屋棟は木造、桟瓦葺き、建築面積140.86平方mで西面母屋棟に繋がっています。
旧西尾家住宅主屋

旧西尾家住宅積翠庵(国重文)
 旧西尾家住宅の積翠庵(せきすいあん)は薮内家を代表する名席「燕庵」と「雲脚席」を模して明治26年(1893)に建てられた茶室です。薮内流では皆伝を受けた人だけ許された事でした。木造、一部銅板葺きの桟瓦葺きで、建築面積は44.69平方mです。平成21年(2009)に国の重要文化財に指定されています。
旧西尾家積翠庵

旧西尾家住宅離れ東棟・西棟(国重文)
 旧西尾家住宅の離れは洋風の接客棟である東棟と、和風の居室棟である西棟があり、渡廊下で結ばれています。東棟は数寄屋風を基調に当時最新の洋風意匠を取り入れた軽快で上質な建物です。大正15年(1926)に武田五一設計で建てられています。木造、桟瓦葺きで、建築面積92.91平方mです。表門と渡廊下があります。
旧西尾家離れ東棟・西棟
 離れ西棟も大正15年(1926)に建てられています。木造、一部銅板葺きの桟瓦葺きで、建築面積は171.22平方mです。離れ東棟、西棟ともに平成21年(2009)に国の重要文化財に指定されています。
旧西尾家離れ東棟・西棟

旧西尾家住宅戌亥土蔵(国重文)
 旧西尾家の戌亥土蔵(いぬいどぞう)は明治26年(1893)に建てられています。2階建て、本瓦葺きの土蔵造り、建築面積は63.24平方mです。平成21年(2009)に国の重要文化財に指定されています。
旧西尾家住宅戌亥土蔵

旧西尾家住宅戌亥角土蔵(国重文)
 旧西尾家の戌亥角土蔵(いぬいかくどぞう)は明治35年(1902)に建てられています。2階建て、本瓦葺きの土蔵造り、建築面積は22.05平方mです。蔵前が附属しています。平成21年(2009)に国の重要文化財に指定されています。
旧西尾家戌亥角土蔵

旧西尾家住宅米蔵(国重文)
 旧西尾家の米蔵は江戸末期の天保から慶応年間(1830-1867)頃に建てられています。単層、本瓦葺きの土蔵造り、建築面積は39.99平方mです。平成21年(2009)に国の重要文化財に指定されています。
旧西尾家米蔵


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