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奈良の旅と歴史
滋賀の旅    東近江市

石塔寺
いしどうじ
滋賀県東近江市石塔町860
Tel 0748-55-0213


 阿育王山(あしょかおうざん)石塔寺(いしどうじ)は、天台宗のお寺です。開基は聖徳太子によると伝えられ、本尊は秘仏の聖(しょう)観世音菩薩です。近江西国三十三箇所観音霊場第二十二番札所でもあります。
 長い石段を上った本堂の裏山に石造三重塔があります。日本各地にある中世以前の石塔とは全く異なった様式の塔です。インドのアショカ王は仏教隆盛を願って3千世界に撒布した8万4千基の仏舎利に納められた塔婆を造りました。その中の日本に飛来した2基のうちの一つと伝えられています。山号もこれに由来しています。
 この石塔は朝鮮半島の古代の石造物に類似していて、実際には新羅に滅ばされた百済からの渡来人によって建てられたと推察されています。鎌倉時代から、この石造三重塔のまわりにおびただしい数の五輪塔や宝塔、石仏などが奉納されました。
 安土桃山時代、織田信長の焼き討ちにあい、石塔寺の七堂伽藍、寺宝などすべて灰燼に帰し、荒廃しました。江戸時代になって天海僧正が弟子の行賢に指示し、一部復興されています。
 百済との縁で、韓国の場岩面(ちゃんあむみょん)との交流が始まり、その一環として石塔フェスティバルが開催されています。毎年8月末には、この石塔フェスティバル(石塔寺万燈祭)は開かれ、石塔と石仏に献灯が行なわれます。


石塔寺三重塔(国重文)
 石塔寺にある三重塔は奈良前期の和同3年から延暦12年(710-793)頃に建てられた高さ約8mの花崗岩の石造三重塔です。阿育王塔(あしょかおうとう)とも呼ばれ、日本最大最古の石塔として全国的に有名です。明治40年(1907)に国の重要文化財に指定されています。
石塔寺三重塔

石塔寺五輪塔(国重文)
 石塔寺にある五輪塔は鎌倉時代後期の嘉元2年(1304)(嘉元二甲辰九月五日の刻銘あり)と、貞和5年(1349)(貞和五年己丑八月廿九日の刻銘あり)に造られた石造五輪塔です。2基とも昭和35年(1960)に国の重要文化財に指定されています。
石塔寺五輪塔

石塔寺宝塔(国重文)
 石塔寺にある宝塔は鎌倉時代後期の正安4年(1302)に造られた石造宝塔です。宝塔とは、円筒形の塔身に宝形造りの屋根をつけた塔のことをいいます。正安四年十月の刻銘があり、昭和35年(1960)に国の重要文化財に指定されています。
石塔寺宝塔


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