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奈良の旅と歴史
滋賀の旅    犬上郡甲良町

西明寺
さいみょうじ
滋賀県犬上郡甲良町池寺26
TEL:0749-38-4008


 龍應山西明寺は天台宗のお寺です。金剛輪寺、百済寺とともに湖東三山の1つに数えられ、西国薬師四十九霊場第39番札所にもなっています。承和元年(834)、仁明天皇の勅願の命により、三修上人により開かれました。上人は修験道の霊山として有名な伊吹山開山と伝えられる伝説の行者です。
 三修上人は、琵琶湖の西岸にいた時に、湖の対岸の山に紫の雲のたなびくのを見て、神通力で水面を飛び越え対岸に渡ると、今の西明寺のある山の中の池から紫の光がさしていたそうです。その池に祈念すると、薬師如来の像が出現し、その姿を刻んで祀ったのが寺の始まりだそうです。
 西明寺は平安、鎌倉、室町の各時代を通じて天台宗の祈願道場・修業道場として栄え、境内には17の諸堂と300以上の僧坊が建てられました。織田信長が焼討ちをかけた時は、境内は炎に包まれました。しかし本堂付近の建物を見せかけで燃やし、境内全域が炎上したかのように見せ、本堂、三重塔、二天門を守りました。
 当時の西明寺は広い寺域に土塁や堀切を持ち、僧侶だけでなく職人や商人が集まった宗教都市でした。信長の焼打ちは、宗教的権威、人々を支配する世俗的権威を打破する狙いもあったようです。江戸時代に入ると、西明寺は徳川家の庇護を受け、天海大僧正、公海大僧正の尽力で復興を遂げ、現在に至っています。
 本堂、三重塔は国宝に指定され、二天門、石造宝塔は国の重要文化財に指定されています。西明寺本坊の庭園は蓬莱庭と呼ばれ、国の名勝に指定されています。本尊の木造薬師如来立像、木造二天王立像、木造釈迦如来立像、木造不動明王及び二童子像、絹本著色十二天像、三重塔初層荘厳画4本8面、錦幡5旒(りゅう)も国の重要文化財に指定されています。


西明寺本坊庭園(国名勝)
 西明寺本坊庭園は国の名勝に指定された庭園で、鶴亀の「蓬莱庭(ほうらいてい)」と名付けられています。延宝元年(1673)、望月越中守(友閑)により、西明寺の復興の記念として造園されました。池の中央の石組は折り鶴を形取った鶴島で、左側の島が亀島です。池は心字池で池泉回遊式です。
西明寺本坊庭園
 本堂に祀る仏像を立石群に本尊薬師如来や日光・月光の三尊像、十二神将を象徴させ、植木の刈り込みは雲を形どって薬師の浄瑠璃浄土を具現化しています。山の傾斜などを巧みに生かし、調和がとれた庭園です。小掘遠州の作風を範とした造園で、鎌倉時代の八角石灯篭なども趣を添えています。
西明寺本坊庭園

西明寺二天門(国重文)
 西明寺の二天門(にてんもん)は三間一戸、入母屋造り、こけら葺きの八脚門で、本堂の前に建てられています。応永14年(1407)の墨書があり、室町時代中期の造営です。
西明寺二天門
 門の左右には持国天、増長天を安置しています。この2体は院尋によって造られています。二天門は明治44年(1911)に国の重要文化財に指定されています。
西明寺二天門

西明寺本堂(国宝)
 西明寺の本堂は瑠璃殿とも呼ばれ、天台密教の道場です。間口7間、奥行7間、単層、入母屋造り、檜皮(ひわだ)葺きで、向拝3間が付けられています。鎌倉前期(1185-1274)を代表する純和風の建物で、飛騨の匠によって釘を1本も使わないで建てられています。明治30年(1897)に国宝の第1号に指定されました。
西明寺本堂
 本堂は鎌倉前期に5間堂として建てられ、室町時代に7間堂に拡張されたようです。本堂の正面の柱間はすべて蔀戸(しとみど)で、組物は出三斗(でみつと)、中備は蟇股です。蟇股は3種類あります。創建された当初の鎌倉時代初期の枠だけのもの、外部正面に増築された鎌倉時代中期のもの、向拝にある室町時代初期のもので増築の過程を示しています。
西明寺本堂
 本堂の柱間は切目長押(なげし)、内法長押、頭貫で固めていて、典型的な和様の手法がみられます。平安時代に作られた国指定重要文化財の秘仏本尊の薬師如来像は、本堂内陣に安置された厨子の中に鎮座しています。両脇には脇侍の日光菩薩と月光菩薩、二天王像などの鎌倉時代の諸仏が置かれています。
西明寺本堂

西明寺三重塔(国宝)
 西明寺三重塔は3間三重塔婆、檜皮(ひわだ)葺きで、鎌倉後期(1275-1332)に建てられた建物です。高さは約24mあり、伝統的な和様の意匠でまとめられ、 三重各層の間のバランスがよくとれ、安定感があります。若狭の明通寺の三重塔と1、2を争う名建築といわれています。明治33年(1900)に国宝に指定されています。
西明寺三重塔
 三重塔の軒は優美な弓形を描いて上の層へ登っていきます。初重の戸口や窓の周りに、また各層の屋根の下に見える手の込んだ組物「斗拱(ときょう)」に鎌倉時代の特徴がよく表れています。初重の内部、須弥壇中央には大日如来坐像を安置し、その周りの四天柱には32体の仏画があり、天井・長押(なげし)(横木)には極楽に咲く草花や極楽鳥などが描かれているそうです。四方の壁には法華経の教えを表した精美な壁画、四隅の丸柱には八大竜王が描かれ、壁面がすべて絵で埋められているそうです。
西明寺三重塔

西明寺石造宝塔(国重文)
 西明寺の本堂の右手奥に石造宝塔があります。開山の供養塔といわれる宝塔は三重の基礎石上に建つ2.15mの花崗岩です。基礎、塔身、笠、相輪(そうりん)からなり、如法塔(にょほうとう)とも呼ばれます。嘉元2年(1304)の刻銘があり、基礎石の格狭間や屋根、相輪などに鎌倉時代の特色が見られます。昭和35年(1960)に国の重要文化財に指定されています。
西明寺石造宝塔

西明寺夫婦杉
 西明寺の夫婦杉は樹齢千年といわれています。もともと2本であった木が寄添って1つになり、ともに育っていることから夫婦杉と呼ばれています。うしろ側から子供のように若木がでていることから良縁、夫婦和合、子授け、安産の霊木と崇められています。
西明寺夫婦杉


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