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奈良の旅と歴史
滋賀の旅    甲賀市

飯道神社
はんどうじんじゃ・いひみちじんじゃ
滋賀県甲賀市信楽町宮町7


 飯道神社は甲南町との境界にある飯道山(654m)の頂上にあります。奈良時代の和同年間に創建されたといわれる式内社です。元慶8年(884)従五位より従四位下に叙せられ、久安2年(1279)近衛天皇より飯道権現の勅額を下賜され、油日大明神とともに甲賀郡の住人に崇敬されました。
 平安時代以降、山岳信仰や修験道の聖地として栄えました。主祭神の伊弉冊尊 速玉男神 事解男神は、熊野修験の関係から勧請された神で、本来は原始山岳信仰の飯道神であったと思われます。中世から近世初期には修験道の全盛期を迎えました。
 天正9年(1582)には織田信長・信澄が入山し社領200石を安堵しています。江戸時代は「飯道明神」と称し、幕府から代々社領として200石を安堵されました。昭和50年(1975)から3年かけて解体修理が行われ、慶安3年(1650)の墨書が出てきて、本殿の建立年がわかりました。
 神宮寺であった飯道寺も飯道明神とともに神仏習合の聖地となり、修験霊場として知られていましたが、明治初年の神仏分離令により廃寺となりました。広い境内には行者堂、弁天堂などがあるほか、のぞき岩、不動明分け岩、蟻の塔渡し、胎内くぐりなど修行場の奇石・怪石もあります。


飯道神社本殿(国重文)
 飯道神社の本殿は慶安3年(1650年)に建立された極彩色の建物です。間口3間、奥行3間、単層、入母屋造り、檜皮葺きで、正面に3間の向拝があり、千鳥唐破風(ちどりはふ)、軒唐破風(のきからはふ)がある豪華な造りで、規模の大きな建物です。
飯道神社本殿
 蟇股(かえるまた)や手狭(たばさみ)の彫刻は桃山時代の作風で、建物全体に漆や丹、極彩色を施した華麗な本殿です。本殿の周囲には、本殿の建立と同時に付加された霧除けのための裳階(もこし)をめぐらしています。大正14年(1925)に国の重要文化財に指定されています。
飯道神社本殿


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