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奈良の旅と歴史
滋賀の旅    草津市

老杉神社
おいすぎじんじゃ
滋賀県草津市下笠町1196
Tel 077-568-0136


 老杉神社はJR草津駅の北西約3km、浜街道沿いにあります。祭神は素戔鳴尊(すさのおのみこと)です。慶雲元年(704)、出雲国から素戔鳴尊がこの地の大杉の梢に降臨したことから、住民達は霊木と悟り信仰の対象にしたのが始まりと伝えられています。
 現在の社殿は宝徳4年(1452)に下笠美濃守高賀(近江守護佐々木氏家臣)が再建したものです。天文9年(1540)、後奈良天皇より正一位の神位が贈られ、正一位牛頭大明神、また下笠天王と称しました。明治2年(1869)老杉神社と改称されています。
 老杉神社ではオコナイ(「行」「御構内」「神事」と表記されます)やサンヤレ踊りなど多様な行事が行われています。オコナイは滋賀県の湖北地方や甲賀市で1月から3月に行われる五穀豊穣を祈る伝統行事です。
 サンヤレ踊りは風流踊りの一つで、伝染病・旱魃・飢饉などは疫病神からくるとされ、追い払うには、鉦・太鼓・笛などで疫病神の気を誘い、踊りの行列とともに集落の外に追い払うというものです。老杉神社の例祭に奉納される「サンヤレ踊り」は国選択無形民俗文化財に選択されています。

老杉神社本殿(国重文)
 現在の老杉神社の本殿は宝徳4年(1452)に下笠美濃守高賀が再建し、享禄3年(1530)に改修されたものです。江戸時代に向拝廻りが大修理され、木鼻などが取り替えられています。間口3間、奥行3間の三間社、流造り(ながれづくり)、檜皮(ひわだ)葺きの建物です。
老杉神社本殿
 母屋(もや)は内外陣に分けられ、内陣は3室あります。隅柱の上には舟肘木(ふなひじき)で軒桁(のきげた)を受け、その他の柱は軒桁を直接受ける簡素な形式です。母屋側面は2間ですが、後間1間に妻梁(つまばり)を架けて、前間1間を庇(ひさし)造りとする珍しい形式です。母屋には三方に縁、高欄を巡らし、脇障子が取り付き、浜縁を設けています。
老杉神社本殿
 この本殿は母屋の奥行に比べ向拝の出が広いことが特徴です。蟇股(かえるまた)には彩色された3つ重ねの玉・2連の椿の花の浮き彫りなどがあったり、母屋正面のみに桐・椿・笹・魚などの欄間彫刻を入れているのは、県下の中世の本殿では珍しいことです。老杉神社本殿は明治39年(1906)に国の重要文化財に指定されています。
老杉神社本殿


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