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奈良の旅と歴史
滋賀の旅    長浜市

五村別院
ごむらべついん
滋賀県長浜市五村150
Tel 0749-73-3133


 五村別院は虎姫駅から南約800mのところにあります。正式には真宗大谷派本願寺別院で、「五村御坊」とも呼ばれる浄土真宗のお寺です。本願寺12世教如(きょうにょ)によって開かれ、長浜別院大通寺とともに湖北地方の真宗の中心的存在になっています。
 教如は1年で本願寺住職を隠居し諸国を布教して歩いていました。湖北の門徒衆が不遇の教如を五村に迎え、一宇の建立を懇請し、代官日下部善介に願いを出したのです。そして五村の豪士大村刑部の管理していた無住の禅宗寺院十蓮寺(じゅれんじ)を教如のために与えてもらいました。
 慶長7年(1602)徳川家康は本願寺を2分し、教如に東本願寺を名のらせ、京都烏丸に堂宇を建立することを許可しました。五村の寺院は本(もとの)本願寺として別院となり、明治32年(1899)には別格別院となっています。表門と本堂は国の重要文化財に指定されています。


五村別院表門(国重文)
 五村別院の表門は切妻造り、銅板葺きの、一間一戸の薬医門です。延宝2年(1674)に、湖北の名匠・西嶋但馬家(にしじまたじまけ)の手によって造られました。妻飾りの背の高い板蟇股が特徴的です。平成10年(1998)に国の重要文化財に指定されています。
五村別院表門

五村別院本堂(国重文)
 五村別院の本堂は間口9間、奥行7間、単層、入母屋造り、桟瓦葺きの大型仏堂で、正面に3間の向拝を設け、両側面後方と背面に庇がついています。平面は広い外陣と余間・内陣という真宗本堂特有の形式で、享保15年(1730)に西嶋但馬家の手によって建てられています。
五村別院本堂
 柱や虹梁の木割が比較的太く、彫刻の渦文が円形に近く、若葉も控えめという点で、古風な趣を持っており、全体的に西嶋但馬家の力強い作風が感じられます。本堂は平成10年(1998)に国の重要文化財に指定されています。また本堂西南にある廟には、教如上人の遺骨が納められています。
五村別院本堂

五村別院鐘楼
 五村別院の鐘楼は間口1間、奥行1間、切妻造り、桟瓦葺きの建物で、切石積基壇の上に建てられています。四方転び吹き放しの鐘台で比較的簡素な造りです。梵鐘が改鋳された18世紀中期に西嶋但馬家の手によって造られました。長浜市有形文化財に指定されています。
五村別院鐘楼

五村別院梵鐘
 五村別院の梵鐘は高さ178cm、口径90.8cmです。宝暦4年(1754)に近江国辻村の高谷忠兵衛という鋳物師によって造られています。梵鐘も長浜市有形文化財に指定されています。
五村別院梵鐘


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