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滋賀の旅
長浜市
大通寺
だいつうじ
滋賀県長浜市元浜町32−9
Tel 0749-62-0054
大通寺は真宗大谷派(東本願寺)の別院で本尊は阿弥陀如来です。正式には無礙智山(むげちざん)大通寺といい、「長浜御坊」の名で親しまれています。羽柴秀吉が長浜城を築いた時、湖北地方の宗徒のために城内に寄合道場を開いたのが始まりといわれています。
慶長7年(1602)真宗大谷派の開祖である教如が開基となって大通寺となりました。慶長11年(1606)に現在地に移りました。境内地は約2万3千平方mもあり、たくさんの堂宇が建ち並び、東本願寺の湖北拠点にふさわしい格式をみせています。本堂、広間、客室などが国指定重要文化財です。
伊吹山を借景とする観賞式枯山水庭園の含山軒庭園と観賞式池泉庭園の蘭亭庭園という2つの庭園があり、国の名勝に指定されています。これらの客殿には円山応挙や狩野山楽・狩野山雪らの障壁画などが描かれた貴重な山水画や襖絵が残されています。
大通寺山門
大通寺山門は近世大型建築として県内屈指の名作とされ、長浜市の有形文化財に指定されています。間口3間、奥行2間、入母屋造り、本瓦葺きの二重門です。左右には回廊があります。天保11年(1841)に30年以上かけて完成させています。下層は柱頂の頭貫と紅梁型飛貫の間を大瓶束と彫刻で埋め尽くしています。上層内部は板敷きで、須弥壇があります。
大通寺山門
大通寺本堂(国重文)
大通寺の本堂は一山の中心で、阿弥陀堂とも呼ばれています。間口5間、背面9間、奥行8間、単層、1間の向拝が付いた入母屋造り、本瓦葺きの大きな建物で、明暦3年(1657)に建てられています。東本願寺の御影堂であったものを承応元年(1652)に移建したもので、伏見城の遺構といわれています。大正4年(1915)に国の重要文化財に指定されています。
大通寺本堂
大通寺大広間(国重文)
大通寺の大広間も 本堂と同様、承応元年(1652)に移建したもので、伏見城の遺構といわれています。書院造りで、間口21.9m、奥行20.9m、単層、屋根は寄棟造り、本瓦及び桟瓦葺きです。本堂と廊下橋でつながっていてます。大正4年(1915)に国の重要文化財に指定され、玄関1棟が附指定となっています。
大通寺大広間
大通寺鐘楼
大通寺の鐘楼は二重基壇上に建つ、四方吹き放しの建物です。間口1間、奥行1間、入母屋造り、檜皮(ひわだ)葺きの四脚鐘台です。延宝3年(1675)に建てられており、長浜市の有形文化財に指定されています。飛貫と頭貫間の彫刻欄間や台輪上の中備蟇股は大変優れています。
大通寺鐘楼
大通寺台所門
大通寺の台所門は長浜城の大手門を移築したものといわれ、天正16年(1588)頃の建築とみられています。山門が建築されるまでは、この門が現在の山門の所にあり、正門であったようです。門扉には本能寺の変に呼応した京極軍がはなった矢や銃弾の痕が残っています。長浜市の有形文化財に指定されています。
大通寺台所門
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