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奈良の旅と歴史
滋賀の旅    大津市

円満院
えんまんいん
滋賀県大津市園城寺町33
Tel 077-522-3690


 三井寺(園城寺)の大門(仁王門)の前の道を北に少し行ったところに円満院があります。円満院門跡ともいわれ、もと三井寺の門跡寺院でした。緑に恵まれた5万平方mの境内には、国の重要文化財に指定されている圓満院宸殿(しんでん)や、国の名勝・史跡に指定されている円満院庭園があります。
 円満院は寛和3年(987)、村上天皇の第3皇子である悟円法親王によって創建されたといわれています。以来、歴代門主には皇族の出身者が多く、三井寺山内では最も高い格式を誇っていました。現在は三井寺から離れ、天台宗の単立寺院になっています。
 徳川秀忠と江の娘の徳川和子(東福門院)が後水尾天皇に嫁がれた元和5年(1619)に御所の中に「東福門院の御局」が造営されました。正保4年(1647)に圓満院にこの建物が移築され、圓満院宸殿となっています。


圓満院宸殿(国重文)
 圓満院宸殿は間口19.7m、奥行15.8m、単層、入母屋造り、柿(こけら)葺きです。付き指定の玄関1棟は間口9.4m、奥行4m、向唐破風造り、檜皮(ひわだ)葺きです。内部は5部屋に区切られ、上壇書院の2畳間をもつ主室があるなど、古い形式をとどめる書院造りの代表的な遺構とされています。
圓満院宸殿
 圓満院宸殿は三井寺の勧学院客殿とよく似た造りで、寝殿造りの流れをくむ中門が設けられています。仁和寺の金堂などと共に江戸時代初期の寝殿造り宮廷建築の遺作として重要で、明治35年(1902)に国の重要文化財に指定されています。
圓満院宸殿

円満院庭園(国名勝)
 円満院庭園は円満院宸殿の南側にある広大な庭園で、国指定の名勝・史跡です。縁下のすぐわきから池が掘られ、背後は山すそを利用して枯滝の石組みが組まれています。池の中には亀石や夜泊石が点在しています。石橋や、築山の巨岩など卓越した造園技術がうかがえます。
円満院庭園


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