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奈良の旅と歴史
滋賀の旅    野洲市

円光寺
えんこうじ
滋賀県野洲市久野部(くのべ)266
Tel 077-587-0172


 円光寺はJR野州(やす)駅の北約500mにある天台真盛宗のお寺です。延暦年間(782-804)に最澄により開かれた長福寺というお寺が母体となっています。円光寺と、長福寺は、大行司神社の宮寺という関係でした。
 元亀年間(1570-1573)の兵火で、長福寺の本堂が奇跡的に残り、円光寺の諸仏は無事でした。円光寺の仏像を移した事で長福院円光寺という一つのお寺になったのです。平安時代の像高86cmの木造阿弥陀如来坐像(国指定重要文化財)、室町時代の像高52.4cmの木造地蔵菩薩坐像(兵庫県指定文化財)を安置しています。
 県道大津ー能登川長浜線久野部の交差点にあるあるため閑静とは言い難い境内です。国指定重要文化財の本堂のほかに山門、鐘楼、庫裏などが建てられています。本堂前にある九重塔は鎌倉時代の作で国指定重要文化財です。お寺ではなく、神社の境内のような独特の雰囲気があります。

円光寺本堂(国重文)
 円光寺の本堂は間口5間、奥行5間、単層、切妻造り、銅板葺きで、1間の向拝が付いています。鎌倉時代の康元2年(1257)に建てられています。棟木に墨書銘文が残されており、建築年代のわかる貴重な文化財で、圓光寺本堂として、昭和28年(1953)に国の重要文化財に指定されています。
円光寺本堂
 本堂の内部は内陣、外陣、脇陣、後陣と分けられる密教寺院の形態を伝えています。内外陣境と内陣両脇陣境に格子戸をたて、内陣と脇陣は棹縁(さおぶち)天井、その他は化粧屋根裏です。外観は円柱の上に舟肘木を置き、内法長押は母屋から庇の間へ順に低く取り付けています。背面は連子窓と板壁、軒は疎垂木で簡素な造りです。
円光寺本堂

円光寺九重塔(国重文)
 円光寺九重塔が本堂に向かって左側に建てられています。康元年間(1256-1257)に作られた石造九重塔で、もとは十三重塔であったと想像されます。九重目は宝塔の笠を流用しています。相輪部はありませんが、高さ4m近い大きなものです。昭和36年(1961)、圓光寺九重塔として国の重要文化財に指定されています。
円光寺九重塔


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