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和歌山の旅と歴史
和歌山の旅    有田郡有田川町

長樂寺
ちょうらくじ
和歌山県有田郡有田川町(ありだがわちょう)大字植野348


 長樂寺は臨済宗妙心寺派のお寺です。寺伝によると由良町にある興国寺を開山した法燈国師(1207-1298)の隠居所であったとされ、廟所でもありました。亀山天皇(第90代)が七堂伽藍を建立させたといわれています。
 その後、伽藍は火災に遭い、天正5年(1577)に現在の仏殿が再建されました。江戸時代中期頃まで続燈庵、古徳庵、快金庵などの塔頭がありましたが、その後、廃絶したようです。
 平成4年(1992)から3年かけ仏殿の解体修理が行われました。その際、天正9年(1581)と記された墨書が発見され、建立年が判明しました。地下調査の結果、仏殿の礎石は前身建物のものが再用されていました。前身仏殿は13世紀末頃に建てられ、16世紀の初め頃に焼失したようです。
 仏殿は方三間のもこしの付いた本格的な禅宗様式で国の重要文化財に指定されています。また法燈国師の墓であるといわれる石造宝篋印塔(ほうきょういんとう)は有田川町の有形文化財に指定されています。

長樂寺仏殿(国重文)
 長樂寺の仏殿は間口3間、奥行3間の本屋部分に四方に「もこし」を葺き降ろし、外観は間口・奥行とも5間の建物です。屋根は二重となっています。軒下の組物は尾垂木(おだるき)付きの二手先組物を柱上と柱間に密に置き、軒は垂木(たるき)を放射状に配する扇垂木です。
長樂寺仏殿
 内部の床は瓦を四半敷きとしています。内部の大虹梁(だいこうりょう)の下には籠彫という手法の彫刻が飾られています。16世紀後半に属する「もこし」付きの本格的な禅宗様仏殿として数少ない遺構で、平成3年(1991)に国の重要文化財に指定されています。
長樂寺仏殿


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