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和歌山の旅と歴史
和歌山の旅    海南市

長保寺
ちょうほうじ
和歌山県海南市下津町上689
Tel 073-492-1030


 慶徳山長保寺は天台宗のお寺で、下津駅から東2kmほどの小高い山腹の南斜面にあります。平安時代中期の長保2年(1000)、一条天皇の勅願により、円仁(慈覚大師)の弟子の性空によって創建され、年号を取って長保寺としたそうです。
 寛仁元年(1017)には七堂伽藍と子院12坊が完成していたそうです。初め真言律宗でしたが、法相宗になり、応永年間(1394-1428)には真言宗に転宗しています。創建時は現在地より西方に建てられましたが、鎌倉時代末期に現在地に移り、伽藍も整えられました。
 戦国時代には衰退しましたが、寛文6年(1666)、紀州藩祖・徳川頼宣が菩提寺に定め再興しました。この時、天台宗に改宗し、寛文11年(1671)、頼宣逝去の際、遺言によりここに埋葬されました。以後、5代吉宗、13代慶福以外の歴代藩主の廟所が、境内東斜面に建てられています。
 本堂、多宝塔、大門は国宝に指定され、鎮守堂は国の重要文化財に指定されています。紀州藩主徳川家墓所は国の史跡に指定され、藩主墓所としては日本最大規模です。境内は桜、紅葉の名所として知られ、広葉樹林の林叢は和歌山県の天然記念物に指定されています。


長保寺大門(国宝)
 長保寺の大門は入母屋造り、本瓦葺きの、三間一戸の楼門です。中段に廻廊をわたし、高欄を廻らしています。室町時代前期の嘉慶2年(1388)に建てられています。全体に和様を主調とし、高さと軒の釣合いも整然として、屋根の勾配も美しい建物です。昭和28年(1953)に国宝に指定されています。
長保寺大門

長保寺本堂(国宝)
 長保寺の本堂は間口5間、奥行5間、単層、入母屋造り、本瓦葺きで、正面に1間の向拝があります。延慶4年(1311)の建立で、柱や組物などに唐様の手法をとりながら細部には和様の手法を混用し、2つの様式を融和して造られています。昭和28年(1953)に国宝に指定され、内陣にある厨子も付指定となっています。
長保寺本堂

長保寺多宝塔(国宝)
 長保寺の多宝塔は本瓦葺きの、三間多宝塔です。室町時代前期の正平12年(1357)に建てられています。外観内部とも純和様建築で、力強い組物や張りのある蟇股、折上小組格 (おりあげこぐみごう) 天井などに当代の特徴を示す雄健な手法がうかがえます。昭和28年(1953)に国宝に指定されています。
長保寺多宝塔

長保寺鎮守堂(国重文)
 長保寺の鎮守堂は檜皮葺きの、一間社流造りの小さな社殿です。鎌倉時代後期の建治から元徳年間(1275-1332)頃に造られたものと考えられています。細部まで丁寧に仕上げられています。大正3年(1914)に国の重要文化財に指定されています。
長保寺鎮守堂


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