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和歌山の旅と歴史
和歌山の旅    海南市

琴ノ浦温山荘(温山荘庭園)
ことがうらおんざんそう(おんざんそうていえん)
和歌山県海南市船尾370
Tel 073-482-0201


 琴ノ浦温山荘は明治21年(1888)に日本で初めて動力伝動用革ベルトを作って、世界有数のベルトメーカーとなった新田帯革製造所(現ニッタ株式会社)の創業者、新田長次郎により造られました。
 作庭された日本庭園の面積は紀州路随一の大庭園です。4万6500平方mもあり、黒江湾に面した自然の地形を巧みに利用しています。大小の池を中心に、石灯篭や青石を配して景趣を添え、枝ぶりも見事な松の木々が多く配されています。
 「温山荘」の名称は「温山」の雅号を持つ新田長次郎の求めに応じて、東郷平八郎元帥により命名されました。平成22年(2010)、文化庁より庭園は国指定の名勝に、建造物は国の重要文化財に指定されました。


琴ノ浦温山荘正門(国重文)
 琴ノ浦温山荘の正門は昭和4年(1929)に造られています。洋風のコンクリート造りの円柱に鉄扉を吊り、さらに左右にも門柱を備えています。平成22年(2010)に国の重要文化財・琴ノ浦温山荘の附(つけたり)で指定されています。
琴ノ浦温山荘正門

琴ノ浦温山荘伴待部屋(国重文)
 琴ノ浦温山荘の伴待(ともまち)部屋は木造平屋建て、銅板葺きで、昭和3年(1928)の建立です。人力車夫のための控え場所兼休憩所として、主屋のすぐ隣に建てられています。平成22年(2010)に国の重要文化財・琴ノ浦温山荘の附(つけたり)で指定されています。
伴待部屋

琴ノ浦温山荘主屋(国重文)
 琴ノ浦温山荘の主屋は接客用の主座敷部と居住用の内玄関部を南北に接続した構成です。当時の日本を代表する建築家・木子七郎によって設計されています。内玄関部は木造、建築面積152.72平方m、一階建、地下一階、入母屋造り及び寄棟造り、桟瓦葺き及び銅板葺きの建物です。
琴ノ浦温山荘主屋
 主座敷部は木造、建築面積279.26平方m、一階建、地下一階、入母屋造り及び寄棟造り、桟瓦葺き及び銅板葺きの建物です。桂太郎公爵、清浦奎吾伯爵、東郷平八郎元帥、秋山好古大将などの扁額が掲げられています。
琴ノ浦温山荘主屋
 部屋の欄間は明治から大正時代に活躍した彫刻家・相原雲楽が作ったものです。優れた意匠を持ち、当時最新の建築資材であった合板を使用しています。主屋は大正4年(1915)に建てられています。平成22年(2010)に国の重要文化財に指定されました。
琴ノ浦温山荘主屋

琴ノ浦温山荘北冠木門(国重文)
 琴ノ浦温山荘の北冠木(きたかぶき)門は木造、茅葺き及び銅板葺きで、大正5年(1916)頃造られています。数寄屋風の門で回遊式庭園の点景の一つです。枝打ち跡を残した丸太を用いた柱が特徴的です。平成22年(2010)に国の重要文化財・琴ノ浦温山荘の附(つけたり)で指定されています。
北冠木門

琴ノ浦温山荘茶室(国重文)
 琴ノ浦温山荘の茶室は東側の池の奥に建てられています。木造平屋建て、茅葺き及び瓦葺きで、素朴な外観が特徴です。茶室が躙り口のある小さな茶室と趣が異なります。大正5年(1916)に建てられています。
琴ノ浦温山荘茶室
 茶室は武者小路家の家元名代であった木津宗泉の手で設計されたそうです。平成22年(2010)に国の重要文化財に指定されています。多人数での茶会ができるそうです。
琴ノ浦温山荘茶室

琴ノ浦温山荘浜座敷(国重文)
 琴ノ浦温山荘の浜座敷は敷地の南端、黒江湾を臨む位置に建てられています。海を眺望するのに最も適した場所として、大正2年(1913)頃、温山荘園で最初に建設されました。
琴ノ浦温山荘浜座敷
 浜座敷は木造、建築面積94.66平方m、入母屋造り及び寄棟造り、本瓦葺きの建物です。良材が使われ、意匠的にも優れた近代和風建築です。平成22年(2010)に国の重要文化財に指定されました。
琴ノ浦温山荘浜座敷

長寿橋
 琴ノ浦温山荘の長寿橋は西池の間に架けられています。西日本随一の青石(緑色片岩)の一枚岩の橋です。
長寿橋

琴ノ浦温山荘南冠木門(国重文)
 琴ノ浦温山荘南冠木門(みなみかぶき)は編笠門とも呼ばれています。木造、銅板葺きで、大正5年(1916)頃造られています。門扉はなく両側は生垣で仕切られています。数寄屋風の門で湾曲した冠木や隙間なく並べた垂木で造られた編笠門です。平成22年(2010)に国の重要文化財・琴ノ浦温山荘の附(つけたり)で指定されています。
南冠木門

琴ノ浦温山荘西冠木門 (国重文)
 琴ノ浦温山荘の西冠木(にしかぶき)門は木造、銅板葺きで、大正5年(1916)頃に造られています。屋根の中央部を軒廻りより一段高くしています。中央部を桟のついた幅広板葺状に仕上げ軒廻りを小幅の一文字葺状の仕上げにしています。平成22年(2010)に国の重要文化財・琴ノ浦温山荘の附(つけたり)で指定されています。
西冠木門

琴ノ浦温山荘中門(国重文)
 琴ノ浦温山荘の中門は木造、銅板葺きで、大正5年(1916)頃造られています。簡略な門ですが、軒付の形式や箱棟の意匠に工夫を凝らしています。平成22年(2010)に国の重要文化財・琴ノ浦温山荘の附(つけたり)で指定されています。
琴ノ浦温山荘中門

琴ノ浦温山荘トンネル
 琴ノ浦温山荘にあるトンネルは手堀りのトンネルです。庭園に海からの涼しい風を送り込むため、矢ノ島に掘られています。
琴ノ浦温山荘トンネル

琴ノ浦温山荘マリア灯籠
 琴ノ浦温山荘の庭内には多くの石灯篭があります。その中に江戸時代のキリシタン禁制の時にひそかにマリア様を掘り込み、これに祈りを捧げたというマリア灯籠があります。
マリア灯籠

琴ノ浦温山荘庭園(国名勝)
 琴ノ浦温山荘の庭園は大正初期から昭和初期にかけて武者小路千家の家元名代の木津宗泉(1862-1939)により作庭されました。海から水を引く事で潮の干満に応じて水位が上下するという潮入式池泉回遊庭園です。
琴ノ浦温山荘庭園
 汐入りの池が主屋を中心に、三つ配され、その周囲に茶室や座敷が点在します。面積は4万6500平方mと広大です。2つの潮入(しおいり)の池泉から成り、矢ノ島の岩盤と海浜の俯瞰を別荘の風致景観の構成に取り入れています。
琴ノ浦温山荘庭園
 青石やコンクリート製の擬石・擬木の素材を多用した独特の技法を使っています。海水と淡水が入り混じった池では、ボラ、イナ、ハゼなどたくさんの魚が生息しています。きれいな水でしか育たないカワツルモも生息しています。琴ノ浦温山荘庭園は平成22年(2010)に国の名勝に指定されています。
琴ノ浦温山荘庭園



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