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岡山の旅と歴史
岡山の旅       久米郡美咲町

本山寺
ほんざんじ
岡山県久米郡美咲町定宗403
Tel 0868-62-1050


 岩間山本山寺は天台宗のお寺です。役の小角の開基した霊場といわれていますが、本山寺の案内には大宝元年(701)に頼観上人が創建したと書かれています。天永元年(1110)に山頂から現在の場所に移されたようです。
 天台密教の山岳道場として、また、庶民信仰の霊地として崇敬され、最盛期には120もの僧坊が軒を連ねていたそうです。長承元年(1132)には法然上人の両親の漆間時国夫妻が安産祈願で参詣し、法然上人の勢至丸(のちの源空)を授かったそうです。
 江戸時代には津山藩の祈願所となり、藩主の森氏に信仰され、美作の天台宗の触れ頭(ふれがしら)になっています。境内には森氏の霊廟が建てられています。のちに松平氏が藩主になり霊廟も松平氏に引き継がれたそうです。

 本山寺の本堂は南北朝時代の観応元年(1350)の建築とみら、大正12年(1923)に国の重要文化財に指定されました。本尊の観世音菩薩、十一面観音を安置しています。境内で最古の建物で、岡山県内では長福寺三重塔に次ぐ古い木造建築物です。
本山寺本堂
 桁行5間、梁間5間、1重の寄棟造りです。正面に江戸時代に増築された唐破風向拝が付き、檜皮葺きになっています。柱には50cmもの檜の円柱が使われ、角材の虹梁は丸材と間違えるほどの胴張りがあり、豪壮な造りになっています。
本山寺本堂
 本堂の屋根は宝形のように見えますが、大棟が非常に短い寄棟造りです。内部にある厨子は軒唐破風の上に千鳥唐破風を配した、珍しい入母屋造りになっています。
本山寺本堂

 本山寺の三重塔は2代津山藩主、森長継が承応元年(1652)に再建した塔で、五智如来を安置し、本堂の正面に南面して建てられています。昭和55年(1980)に国の重要文化財に指定され、昭和62年(1987)より平成元年(1989)にかけ解体修理が行われました。
本山寺三重塔
 方3間(初重4.85m)、高さ26.8mの檜皮葺の美しい三重塔で、青銅製の相輪を立てています。中心柱は、やや不等辺の八角柱(径33.3cm)で、初重の天井から起こって、二重、三重の中心を貫き、屋根の相輪に達しています。三重塔としては岡山県では一番大きいそうです。
本山寺三重塔
 外部は古くからの正統的な手法で造られています。内部の構造は桔木に頼った軒の支持方法や、手先肘木の繋ぎ方などに新しい手法がみられます。近世的な構造を取り入れた江戸初期の塔の特徴が出ています。
本山寺三重塔

 本山寺には昭和31年(1956)に国の重要文化財に指定された宝筐印塔(ほうきょういんとう)があります。花崗岩製で、総高184cmの塔です。「建武二年六月十一日大願主僧覚清」と刻まれていて、南北朝時代の建武2年(1335)に造られた古いものです。
本山寺宝筐印塔
 塔の正面に仏像を浮き彫りにし、他の3面には種子(しゅじ)を刻んでいます。基礎の4面には格狭間(こうざま)を刻み、正面と右側面に刻銘が刻まれています。
本山寺宝筐印塔

 本山寺の本堂と三重塔の間に常行堂があります。寺伝によると室町時代後期の永正16年(1519)に建立されたと記されていますが、様式手法からもう少しあとに建てられたと見られています。昭和49年(1974)に従前の建物に戻す修理をしています。
本山寺常行堂
 常行堂は天台宗における常行三昧の修練道場としての特殊な構造を持っています。方3間の宝形造り、茅葺きです。柱は円柱で、正面、両側面に無高欄の縁が廻っています。昭和34年(1958)に岡山県の重要文化財に指定されています。
本山寺常行堂

 本山寺霊廟は御霊屋ともいい、2代津山城主森長継が承応年間(1652-1654)に建てた、江戸時代初期の建物です。のちに藩主が松平氏になりましたが霊廟も森氏から松平氏に引き継がれました。昭和34年(1958)に岡山県の重要文化財に指定されています。
本山寺霊廟
 本殿と拝殿を中殿(幣殿)でつないだ権現造りで、表門は一間一戸の柿葺きの平唐門という四脚門です。両袖板塀が石垣とともに霊屋を囲んでいます。拝殿は、桁行3間、梁間2間の入母屋造り、柿葺きで、正面に唐破風向拝が付いています。切妻造りの中殿の後方に本殿があります。方2間の宝形造り、柿葺きです。
本山寺霊廟

 本山寺の仁王門は永禄5年(1562)の尼子晴久の戦乱で焼失した後、貞享3年(1686)に再建された門です。山之上村(現美咲町高城)の石戸氏一門が寄進したもので、元禄14年(1701)の記録では、同じ規模の門が、2か所にあったようですが、現在では北の1棟だけが残っています。
本山寺仁王門
 仁王門は3間1戸の八脚門で入母屋造り、檜皮葺きです。軸部はほぼ当時のままで、虹梁や木鼻の絵模様には江戸時代前期の特徴が良く出ています。昭和34年(1958)に岡山県の重要文化財に指定されています。
本山寺仁王門

 本山寺には寺侍長屋とも呼ばれる櫓のような長屋が仁王門をくぐった先にあります。高い石垣が築かれ、埋門(うずみもん)の上に要塞のように建てられています。この長屋は、津山城主の松平斉民(なりたみ)が弘化2年(1845)、霊廟の守衛の住まいとして建てたものです。
本山寺長屋
 長屋は、桁行9間、梁間2間、単層入母屋造り、桟瓦葺きです。全体が塗屋造りで、格子窓、与力窓があります。寺院の長屋としては例をみない規模で昭和34年(1958)に岡山県の重要文化財に指定されています。
本山寺長屋


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