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鳥取の旅と歴史
鳥取の旅    鳥取市

摩尼寺
まにじ
鳥取県鳥取市覚寺624
Tel 0857-26-0756


 喜見山(きけんざん)摩尼寺は山陰地方の古刹で、帝釈天出現霊場です。承和年間(834-847)に慈覚大師が創建したという寺院で、摩尼山中腹に立つ天台宗のお寺です。
 この寺に伝えられている縁起によると、湖山長者の字文長者が、円護寺の大日如来に願をかけ一女を得ました。女の子が8歳の時、突然姿が見えなくなったので探したところ竜女が海の中から空へと舞い上がって帝釈天の姿に変わったというのです。
 帝釈天は元の可愛い娘の姿に戻り、自分の本当の姿は帝釈天であることを告げました。育ててくれたことへの感謝を述べ、自分はこれからあらゆる仏様を守り、その教えを守る人々を救う天上界の神になると話しました。そして娘は再び帝釈天の姿となって、空へと舞い上がりやがて見えなくなったそうです。
 摩尼寺は豊臣秀吉の焼き討ちのため荒廃しました。江戸時代初期に池田光仲、光政によって、鳥取城の鬼門にあたる現在の山裾に再建されました。
 本堂まで303段の石段が大正元年(1912)に敷かれました。急な石段は、途中の仁王門から更に上段へと通じています。両側の繁みには石仏を安置されています。
 山門を入ると正面に千徳殿と呼ばれる本堂があります。千手観音像の他2体を祀っていて因幡第一の特別霊場の風格があります。
 十王堂と三祖堂の前には陸奥守藤原秀衡の病気平癒を祈願したという杉の切株が残っています。秀衡が大病した時、帝釈天があらわれて、「われ因州魔尼寺にあり」と告げられ、使者をこの寺に参らせ祈願したところ、病気全快したそうです。
 山頂の奥の院には、帝釈天が出現したという霊跡など多くの遺跡も点在しています。
 古くから、摩尼山には亡き人の霊魂が集まると信じられてきました。奥の院法界地の地蔵尊には多くの位牌が並び、霊魂を呼び戻したと伝える摩尼山の信仰が脈々と続いています。


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